[[こ]]【こういってん:紅一点】
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*解説 [#n8a729fc]
-男性の集団にたった一人だけいる女性の事を「紅一点」などと表現する。~
実はここで言われる「紅」とは[[ザクロ]]の花の事を差す。~
[[中国]]の宋時代に書かれた詩の中で、草木の[[緑]]の中にたった1点ザクロの花が咲いている様子を「紅一点」と表現した物があったが、それが発端となっている。~
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-作者は王安石で『万緑(ばんりょく)叢中(そうちゅう)紅一点(こういってん)』と言う詩で「見渡す限りの緑色の草むらの中に赤い花が一輪咲いている」と歌っています。~
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-この詩の本当の意味は「つまらない物の中にたった1つだけ優れた物があって孤独に目立っている」と言う物です。~
実は王安石は北宋の政治家で、国家財政を立て直すために改革派として奔走していたのですが、旧来の政治のままで良いという保守派の前に惨敗してしまいました。~
その政治社会の中で孤立した自分の姿をザクロの花に託して歌ったと言われています。~
つまり「孤独に咲いているたった1輪の花」とは「優秀なのに無能政治家の中で孤立している自分」を歌っていたのです。~
*更新履歴 [#aac1369a]
-1999.02.02
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