剣幕 の変更点
[[け]]【けんまく:剣幕】 #counter(today) *解説 [#id605199] -江戸時代には「権幕」とも書いていた。~ [[歌舞伎]]の「三人吉三郎廓初買」には「よたけもないこの子供、お手討ちにでもなさる権幕」と書かれている。それ以外にも「見幕」「見脈」「険脈」などと書いて「けんまく」と読んでいた。~ この言葉の語源は、現在の「剣幕」から言うと、剣で幕を切り裂く勢いと思われがちだが、実はこの言葉はただの当て字です。~ ---- -実は、元々「険悪:けんあく」と言う現在でも使われている言葉だったのが、いつしか変化して「けんまく」と言われるようになった。~ 「険悪」とは、(1)表情や性質がとげとげしく、きびしいさま。(2)状態や雰囲気などが危なく、油断できないさま(現代国語例解辞典:小学館)と言う意味。~ ---- -だから、意味の違う「けんまく」は次第に別の言葉として使われるようになり、当て字として現在使われている「剣幕」と表記されるようになった。~ *更新履歴 [#p07c7166] -1999.05.13 -----