血税 の変更点


 [[け]]【けつぜい:血税】
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 *解説 [#z64bb8d8]
 -血のにじむような努力で得た収入を[[税金]]で持っていかれてしまうと言う言葉。~
 -実はこの言葉、庶民側から政府を皮肉って考え出された造語ではない。なんと政府の方から発行された書類に書かれていた言葉なのです。~
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 -明治5年に政府は富国強兵の政策を打ち出し、西洋文明に真っ向から対決する姿勢を見せ、徴兵制度を導入した。~
 このとき太政官の告諭が出されて徴兵制度の説明がされたのだが、その文章の中に物騒な言葉があって大騒ぎとなった。~
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 -「凡ソ天地ノ間、一事一物トシテ税アラザルハナシ。以テ国用ニ充ツ。然ラバ則チ人タルモノ固ヨリ心力ヲ尽シ国ニ報ゼザルベカラズ、西人之ヲ称シテ血税トス。其ノ生血ヲ以テ国ニ報ズルノ謂ナリ」
 要約すると、一生懸命[[頑張って>頑張る]]税金を納めて国を守って盛り立てていきましょう。と言う事なのだが、大部分の国民は素直に読み間違えてしまったのだ「生きている人間の血をしぼり取って、外国に売りつけて儲けよう」と……。~
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 -そんな政府の政策に恐怖を感じた人は全国に多くいた。そして翌明治6年、[[岡山県]]では3000人ほどの人々が手に手に竹槍・猟銃・鍬などを持ち、役所の建物や富豪の家などを打ち壊すという騒ぎが勃発してしまった。~
 この騒動を「血税一揆」と呼ぶ。~
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 -しかし、こんな事件が起きたおかげでその声明文の意図する事が解説され、さらに「血税」と言う新語が一般的な言葉として認知されたのです。
 
 *更新履歴 [#z8eaebaa]
 -2000.01.31
 
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