鏡餅 の変更点


 [[か]]【かがみもち:鏡餅】
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 *解説 [#v721a01d]
 -新年にあたって《歳神:としがみ》の神棚にお供えする大きな丸い[[餅]]のことを云う。~
 [[鏡]]とは元々、多くの場合が神仏に供える金属の円盤だったために、[[神様]]にお供えする丸い餅の事をそれに結びつけて呼ぶようになった。~
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 -近年は、餅を丸くするときに肉厚に作り、それを重ねて山のようにする形が主流だが、古くは丸く薄く引き延ばした物を捧げたと言われています。~
 その形は近年まで、新しい流行に左右されていなかった[[八丈島]]などでは作られていたという。~
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 -鏡餅と言うと、その上にダイダイ・[[栗]]・干し柿・[[かき>牡蠣]]・[[昆布]]・ウラジロなどを添えていますが、これは近年になっての風習でさほど歴史の有る物ではないらしいです。
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 -鏡餅の名前は、丸く平らで[[鏡]]の形状に似ていることから付けられた物で、鏡は古代より祭具として用いられ、特別な霊力を持つものと考えられていた。
 -現在でも[[神社]]の御神体として、円形の鏡が祭られている。
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 -鏡餅を正月に飾る風習は[[室町時代]]からあり、武家では鎧や兜の前に鏡餅を供えたことから、鎧や兜を意味する「具足(ぐそく)」の餅で「具足餅(ぐそくもち)」と呼ばれた。
 なお、女子は鏡台の前に餅を供えていた。
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 -伝承では、新年、鏡餅を飾る風習は[[垂仁天皇]]の時代(紀元前)の大物主神の娘である大田田根子に大国主命が「元日、荒魂の大神に[[紅白]]の餅を祭れば幸福が訪れる」と教えたことに由来するといわれる。
 もっとも垂仁天皇自体が実在しないとされているので、この紀元前よりの風習というのは後世に考えられた物です。
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 *鏡開き [#na79de98]
 -この正月に奉って置いた鏡餅を割り食べる事を「鏡開き」と云います。~
 これは地方によって日付が異なり、早い所では3が日が終わった4日、それ以外には7日・11日・20日とまちまちで決まった日付は無い。~
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 -所によっては、割った鏡餅をつるして置き、半年後の6月1日に食べるという地方もあります。~
 この鏡餅を割って食べるという風習は、神に捧げた同じ鏡餅を分け合い食べるということで、一族の結束を固めるという意味があります。~
 刃物で切るのは切腹を連想させるため、手や木づちで割ったり、砕いたりします。~
 また、切る地方もあるのですが、そこでも「切る」という言葉をさけて、「開く」という縁起のよい言葉を使っています。~
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 -江戸時代に、将軍家では鏡開きの日に参集した諸侯などに、割った鏡餅の破片と[[酒]]を与えた。これは年頭に将軍家に忠誠を誓うと共に、君主との関係を固め祝うと言う儀式になっていたのです。
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