居酒屋 の変更点


 [[い]]【いざかや:居酒屋】
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 *居酒屋の誕生 [#ab7463bb]
 -近年は《居酒屋:いざかや》というと、『養老乃滝』や『村さ来』などの安く食べて飲める外食チェーンというイメージがあります。~
 しかし、以前は居酒屋というともっと寂れた場末の、しかし温かいムードになれる男達の憩いの場という感じでした。~
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 -そもそも居酒屋というのは[[江戸時代]]に誕生したもので、地方から江戸に出稼ぎに来ていた職人・人足・浪人などが、酒屋で[[酒]]を買ってもそれを持ち帰らずに、そこに居ながらにして飲んだことから誕生したもので、それが出来るという意味で店先に『居酒致し候』などと書かれていたことから、いつしか《居酒屋》と呼ばれるようになったとされています。~
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 -つまり、最初は[[料理]]などはまったく出ずに、[[酒]]を売っている場所でそのまま飲むという、スタンドバー(そんなカッコいいものではなく、[[自販機]]でワンカップを買って、その場で飲むような感じ?)だったのです。~
 この居酒屋の元祖は判明していませんが、江戸時代初期の元禄期(1688〜1704年)頃だといわれています。~
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 -この当時の江戸は、度重なる災害によって土木工事を請け負う人足・職人などが足りず、地方から出稼ぎを江戸に大量に呼び寄せていたことから、このような寝場所に帰らず、その場で飲むという店が自然派生したとされています。~
 その後、やはり商売上手な酒屋が、同時に煮売屋という[[ナベ>鍋]]などで煮込んだ物を売り出したり、逆にそれまで菓子や食品を売っていた店が、酒を同時に売りはじめたりして、徐々に現在の居酒屋に近い物に発展していきました。~
 当時の居酒屋のメニューのメインは[イモの煮っ転がし]で、もうひとつ人気のあったのは[[[塩]]]でした。~
 [[汗]]で塩分が失われがちの職人たちは塩をなめながら酒を飲むのを好んだそうです。~
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 -その後、簡単な料理を[[肴:さかな>肴]]として出すような、小料理屋を兼ねた[[料理]]自慢の居酒屋も出来ていきました。~
 これは江戸だけではなく、[[千葉県]]の[[九十九里浜]]の方にも多くの職人が住んでいたことから、記録によると1712(正徳2)年に最初の一軒が出来たのを皮切りに、天保年間(1730〜44年)には34軒も居酒屋があったと記録されています。~
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 -その後、日本各地で工事などがあるたびに職人達が渡り歩き、それに伴って居酒屋も各地で誕生し、全国的になっていったのです。~
 
 
 *更新履歴 [#q044c618]
 -2001.06.15
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