[[か]]【かくべえじし:角兵衛獅子】
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*子供の曲芸 [#v1bc01d9]
-現在は児童虐待と言う理由で一般的には行われていないものに「角兵衛獅子」と言うものがあります。~
時代劇などでは、いたいけな子供たちが、鶏の尾をつけた衣装を着て、タイコの音に合わせて曲芸を行うシーンがありました。~
この角兵衛獅子は[[新潟県]]西蒲原郡月潟村で生まれたと言われています。~
月潟村では年一回の郷土芸能として6月の地蔵尊祭りで開催されています。~
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-この村で誕生したのは[[江戸時代]]で、毎年のように[[洪水]]に襲われた月潟村では村民が飢えに喘いでしました。~
月潟村には元水戸藩浪人の角兵衛と言う男が農民として住んでいましたが、それを見て生活の手段として子供達に芸を仕込んで、曲芸団として金を儲けようとしたのが元祖だと言われています。~
まず手始めに自分の二人の子供に曲芸を教え、それを村の子供達に伝授していったとされています。~
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-この角兵衛獅子の芸の中に逆立ちと言うのが多用されているのですが、これにも理由があると言われています。~
この子供による曲芸を考え出した村にとっては恩人の角兵衛が、ある夜誰かに殺されしまったのですが、角兵衛は乱闘の末、犯人の足の指をかみ切ったと言います。~
そこで角兵衛獅子に参加していた角兵衛の二人の息子は足の指のない男を捜すために、各地で曲芸をするときに足元を見ても不自然でもない逆立ちをする事を考え出したというのです。~
この元祖などに出てくる「角兵衛」と言う人物が実際に存在したのかは不明ですが、そのような話が残されています。~
*更新履歴 [#n5c948ee]
-2002.07.05