[[か]]:火事(かじ)
#counter(today)
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*冬場は避難する江戸庶民 [#vd646a4a]
-江戸時代の文献を見ると「喧嘩と火事は江戸の華」と言っていたのが冗談でなく、かなり頻繁に起こっています。~
そこで火事慣れした江戸の町人達は、まず畳の上に[[風呂敷]]を広げて、その上に[[ふとん]]を敷いて寝ていたのです。そうすれば、いざという時に慌てずにふとんを包んで持ち出すことができたのです。~
そこで火事慣れした江戸の町人達は、まず[[畳]]の上に[[風呂敷]]を広げて、その上に[[ふとん]]を敷いて寝ていたのです。そうすれば、いざという時に慌てずにふとんを包んで持ち出すことができたのです。~
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-当時の町人の暮らしのなかには家具などもほとんど置かないと言うのが[[当たり前]]だったので、ふとんが唯一の財産と言う人も少なくなかったのです。それに、火事と言うと暖房が火種になる冬場に多かったので、焼け出された後でもふとんさえあればと言う考えだったのです。~
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-それ意外に火事慣れした江戸庶民の生活の知恵が関係している話で「冬は人口が1万人近く少なくなっている」と言う物があります。~
徳川8代将軍・吉宗がこの時期、江戸をとりまとめる為に人口調査を頻繁に行っており判明した事なのですが、1725年[享保10年]の記録によると、冬場と夏場では1万人ほど女性の人口が移動しています。つまり、火事が多い冬場だけは、女性を江戸近郊の知人宅・縁者宅へ避難させて、火事の少ない夏場に江戸に呼び戻していたのです。~
[2000.08.29記載]
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*関連項目 [#n0f866cc]
-[[消防]]・[[110番]]・[[防災の日]]
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