夏ミカン の変更点


 [[な]]【なつみかん:夏ミカン】
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 *夏に実がなるから夏みかん? [#a67845a3]
 -実は夏みかんは初夏から夏にかけてはまだ実が出来ずに、白い花を咲かせているだけで、実際にソフトボール大の実を付けるのは秋になってしまう。~
 それなのに何故「夏みかん」と呼ぶのか?と言うと、実は夏みかんは実がなったからと言ってすぐに食べようとしても、どうしようもないほど酸っぱい。~
 この夏みかんを美味しく食べる為には木になったまま半年以上熟させる必要があるのです。~
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 -つまり秋に実が付いたものをそのままにしてひと冬過ごし、翌年の初夏に収穫するという方法が採られている。~
 だから、たしかに夏に食べることが出来るけど、夏に実が付くと言うワケではないのです。~
 
 *山口県萩の名産 [#qb58876e]
 -西の小京都と呼ばれている[[山口県]]萩市には、古い武家屋敷が残されており、観光地としても人気の街です。~
 この古い武家屋敷の白壁の土蔵の近くには夏みかんがなっている事が多く、実際に夏みかんは萩市のシンボルとされている。~
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 -何故、武家屋敷に夏みかんがなっているかと言うと、明治維新で職(禄)を失った[[武士]]たちが、生活費を捻出するためにあまり手間のかからない作物と言うことで夏みかんを庭先に植え始めたのがキッカケで、萩市には多くの夏みかんが見られるようになったのです。~
 
 *八朔・ハッサク [#k7f39106]
 -酸っぱい夏ミカンのハッサク。~
 陰暦の8月1日に収穫されたことから、ついたちを意味する「朔」と言う意味で名前が付いた~
 (ついたちを漢字で書くと「朔日」になります)~
 
 *最近の夏ミカンが甘くなった理由 [#z7e98352]
 -以前、夏ミカンと言えば酸っぱい物と決まっていましたが、最近は甘い物も増えてきました。~
 最近、夏ミカンと呼ばれる物には2種類あって「甘夏ミカン」と「ネオ夏・サニー」と呼ばれる物です。~
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 -正確には「甘夏ミカン」は夏ミカンではなく、川野夏橙と言うダイダイの一種なのです。~
 「ネオ夏・サニー」は、れっきとした夏ミカンですが、普通の夏ミカンの木に、砒酸鉛や植物ホルモンをかけて、酸を減らす減酸処理をしたものです。~
 これは普通の夏ミカンに比べると、酸度が20%も少なく、糖度は7〜8%増えています。~
 
 *酸っぱい夏ミカンがアルカリ食品の理由 [#zcf7dcf1]
 -食品には、酸性食品とアルカリ性食品があります。その中で血液を中性に保つためにはアルカリ性食品が欠かせないのです。~
 普通「酸性=酸っぱい」と言うイメージですが、[[レモン]]・夏ミカンはアルカリ食品です。(関連項目:[[ビタミンC]])~
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 -実際に酸性・アルカリ性と言うのは、それらが体内で燃焼分解されて、そのあとにどんな性質の灰が残るか?という事によって決定されるもので、実際に[[舌]]で感じる味とは関係してこないのです。~
 野菜・果物・海藻などは[[ナトリウム]]・[[カリウム]]・[[カルシウム]]などのアルカリ塩類を体力に含んでおり、体内分解後にアルカリ性の灰を残すために。アルカリ食品と呼ばれているのです。~
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 -「動物性=酸性」「野菜=アルカリ性」と言うのも必ずしも正解ではなく、[[牡蛎]]や[[牛乳]]のように動物性のアルカリ食品や、野菜でも酸性のものがあります。~
 
 *更新履歴 [#l5eeea8a]
 -1998.00.00
 
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