[[う]]【浦島太郎】[[小説]]
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*浦島太郎の豆知泉 [#v13b2872]
-浦島太郎が助けた[[亀]]はたぶん[[メス>♀]]。産卵の為に陸地に上がった処を捕まった。~
さらに[[涙]]を流していたので思いっきりいじめられているように見えた。
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-浦島太郎には次郎と三郎という兄弟がいた。
*浦島太郎の老後 [#n3e0dad4]
-物語には自分から事件を起こしていないのに事件に巻き込まれてとんでもない事になってしまうと言う、俗に言う『巻き込まれ型』と言うパターンが存在する。~
その手の話では、特に取り柄も特徴もない人物が右往左往する姿に笑い転げながら、共感するという展開になっていく。~
そう言う意味では浦島太郎と言う人物は典型的な『巻き込まれ型』の主人公なのです。~
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-なんせ、彼には全然悪い部分もなく、逆にいじめられている亀を助けたと言う善行により[[海]]の中にある別天地に招待され、彼の時間の中ではそんなに長い間滞在したワケでもないのに、地上に戻ってみれば700年の歳月が経ってしまっていたと言うワケなのだ。~
700年と言えば、[[鎌倉時代]]の主人公だったとしたら戻ってきた時はだいたい1900年頃で、時代はすっかり[[明治時代]]になっていると言うワケなのです。~
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-もちろん身寄りもなく、子孫が居たとしてもそれを探し当てる事は不可能に近い話です(25歳で子供が出来ると計算すると28代前、20歳でなら35代前)。そして手元にあるのは、竜宮城から貰ってきた玉手箱のみ。~
で、玉手箱を開けた瞬間、あっというまに白髪のおじいさんになってしまった・・・ってこれはどう考えても、竜宮城、あるいは乙姫様の嫌がらせとしか思えない物語展開です。~
さて、この身寄りのないおじいさんになった浦島太郎はその後、どうなったのか?というと、当然戸籍も何も残っていないので、生活保護をうける手だてもありません。~
この浦島太郎の物語が納められていた『御伽草子』に後日談が書かれていました。~
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-それによると、老人になった浦島太郎はやがて[[鶴]]に変身し、[[中国]]の《蓬莱山:ほうらいざん》へとたどり着きます。~
そこでしばらく暮らした後、日本の丹後の国へと戻り、そこに住んでいた亀と華燭の典をあげる(つまり[[結婚]]したわけです)。そして、鶴亀の夫婦として生き物を救う[[神様]]になったのです。~
なんだかんだ言って、最後は亀と結婚させられてしまうあたり、最初に助けた亀による遠回しの策略だったのかもしれません。
*更新履歴 [#a05ab4c3]
-1999.00.00