[[い]]【いかめら:胃カメラ】
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*胃カメラの豆知泉 [#v16e6412]
-世界初の(ちゃんとした)胃カメラが完成したのは[[1950(昭和25)年>1950年]]。その際、初の人体実験で28枚の[[写真]]が撮影されたが、実験終了後に判明したのは、[[フィルム]]を入れ忘れていたと言うこと。
*実験台は… [#n0046ecd]
-ある日ふと「[[胃]]が痛い」と思ったとしても、昔なら聴診器や叩いたりさすったりしてその病状を知るしかなかった。~
そこでエックス線を発見したレントゲンは科学的にその内部を調べることにした。~
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-それとはまったく別の方法で「直接見ることが出来ないだろうか?」と考えてしまった人がいるのです。~
それはドイツ・フライブルク大学のアドルフ・クスマウル教授だったのですが、彼は研究に研究を重ね[[1868年]]、ついに光の反射を利用して[[鏡]]で胃の中を覗く『胃鏡』を[[発明]]したのです。~
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-理論的には胃の中を覗くことが出来るようになったといっても、その胃鏡はほとんどまっすぐな金属の筒で、とうていそれを飲み込んで胃の中を覗くなんて事は無理だったのです。~
しかし教授の「生きた人間の胃を見たい」と言う情熱は不可能を可能にするために、なんと、実験台として剣を飲み込むことの出来る曲芸師を探し出してきたのです。~
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-ちょっと卑怯な選択かも知れませんが、教授はとにかく世界で始めて切開手術もなく生きている人間の胃を見た人間になったのです。~
その後、自由に曲がる管などを経て、現在の電気的な小さなカメラを飲み込むスタイルへと変化して来たのですが、やはり最初の教授の情熱が無ければ胃カメラは誕生していなかったかも知れません。
*更新履歴 [#a21422dc]
-2000.07.14