[[ろ]]【ロビンソンクルーソー漂流記】[[小説]]
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*正式なタイトルは? [#s62d9de0]
-世界一長いタイトルの[[小説]]と考えられているのはダニエル・デフォー作の「ロビンソンクルーソー漂流記」の原題。
-『The Life and strange surprising Adventures of Robinson Crusoe, of York, mariner, who Lived Eight-and-twenty years all alone in an uninhabited Isiand on the Coast of America, near the mouth of the great River Oroonque, having been cast on shore by shipwreck, where-in all the men perished but himself. With an Account how he was at last strangely delivered by Pirates, Written by Himself.』
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-訳すると「遭難して他の船員が全滅した中で唯一助かってアメリカ海岸オリノコ河の河口近くの無人島で28年間たったひとりで生き抜いたヨーク生まれの船員ロビンソンクルーソーの生涯とその驚くべき冒険。海賊に発見されるまでの一部始終を彼自身が書き記した」と言う、ほとんどあらすじの様なタイトルが正式のタイトル。~
*後日談 [#rba75c14]
-この作品が書かれた当時の[[イギリス]]では「[[ガリバー旅行記]]」を始めとして冒険小説が大流行していて、それに便乗して発表された物でした。~
この作品を覚えている人の多くが、無人島に漂流したロビンソンクルーソーが孤独や困難と闘いながら生きながらえてゆくサバイバルの話だと言う部分のみを記憶していると思います。~
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-確かに、児童文学書として要約された本などでは最後に助けられる処までしか書いていない物も少なくありません。しかし、この苦労をしたロビンソンクルーソーは意外にしっかりした人物だったのです。~
-漂流した島で28年暮らしている間に島の隅々を冒険して、実はこの誰も知らない無人島には[[金]]や[[ダイヤモンド]]の鉱脈が眠っていると言うことを発見していた彼は、帰国後その情報を最大限に生かし炭坑事業を始めます。~
さらにその財産を生かして別の事業を興し、最終的には大富豪になると言う一攫千金成り上がり物語がついているのです。~
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-日本で始めて翻訳されたイギリス文学は「ロビンソンクルーソー漂流記」幕末期にすでに日本語訳されている。その時のタイトルは「漂荒紀事」(翻訳された第一号は諸説ありますが)
*知識2 [#s9253cb5]
-この18世紀に書かれた小説は、実際に無人島で生き延びた人間が発見されたと言う実話をネタにして書かれています。~
その無人島生活者は[[スコットランド]]人の船乗りアレクサンダー・セルカークという人物でした。~
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-と言っても小説のように[[船]]が[[嵐]]で遭難し漂着したというドラマチックな出だしではなく、[[1704年]]10月、南米の[[太平洋]]上を航行中にセルカークはその船の船長と大喧嘩をし、その結果として無人島に置き去りにされてしまったという、とんでもないものだったのです。~
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-その置き去りにされた島はファン・フェルナンデス諸島マス・ディエラ島で、島の全長20キロ、幅は最大5.2キロという大きさで、[[魚]]も食物も[[水]]も豊富にある住環境としては申し分ない島で、小説の中に出てくる島と酷似しています。~
が、ロビンソン・クルーソーが28年孤独と戦ったのに対し、セルカークは4年4ヶ月後に発見されている。
*更新履歴 [#v3e15954]
-2000.00.00