[[ふ]]【フリーマーケット】
#counter(today)
*フリーマーケットの歴史 [#a906134d]
-フリーマーケットのルーツは[[フランス]]・パリの路上市場だと言われていますが、現代的な一般庶民が出展するスタイルのフリーマーケットのルーツは1970年代の初めの[[アメリカ]]で誕生しています。~
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-1970年代の初めの頃のアメリカでは、個人的なレベルで、引っ越しなどの時に自宅の車庫で不要品を売るガレージセールが盛んでした。~
そのガレージセールの形を、学生やヒッピー達が展開させ、アメリカの西海岸で始まった市民イベントの一種がフリーマーケットだったのです。~
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-そのスタイルは日本に入ってきたのは意外と速く、[[1974(昭和49)年>1974年]]に日本フリーマーケット協会が設立され、[[大阪]市内で開催したのが最初です。~
-そのスタイルは日本に入ってきたのは意外と速く、[[1974(昭和49)年>1974年]]に日本フリーマーケット協会が設立され、[[大阪]]市内で開催したのが最初です。~
*自由な市場ではない [#qa2c08cb]
-最近は休日になると、色々な所で「フリー・マーケット」が開催されていたりします。~
バブルの時代と違って、使い捨てと言うワケでなく使える物を必要な人の所へ安く提供すると言うシステムは、今の時代に合っているのかもしれません。~
では「フリーマーケット」と言う言葉を英語で書くことが出来ますか?~
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-ありがちな間違いとして「自由」に参加できる市場との発想で「free market」と書いてしまうパターンをよく見かけます。~
実はこの表記は間違いで、正しい綴りは「flea market」です。~
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-「flea」とは「[[蚤:ノミ>蚤]]」の意味で、現在のように「フリーマーケット」と言う言葉が定着する以前は「がらくた市」あるいは「蚤の市」と言われていました。実はこれが「フリーマーケット」の正しい直訳だったのです。~
歴史のあるパリの路上市場でノミがいそうな古着が多く売られていた為に、冗談で「ノミの市」と呼ばれていたことに由来します。~
*無料?免税? [#k689f25a]
-ここで間違えられた「free」と言う単語には「自由」以外に「無料の」の意味もあるために、もし正式に《free market》と言うイベントだとするとどういう意味に捉えられるでしょうか?~
下手したら「無料の市場」と勘違いされるかも知れないと思ったのですが、正しく読んでも「自由競争の市場」「免税市場」という意味になるらしいです。~
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-「免税」と言う単語は、海外に行くとおなじみの《duty free:デューティー・フリー=免税》と言う形で見かけます。~
*無い・自由 [#zf024554]
-《free》と言う単語が名詞の後に付くと「〜がない」と言う意味の否定形になり、日本人が誤解をする原因になります。~
-たとえば《smoke free:スモーク・フリー》と言うプレートを見た場合、日本人は単語同士の直訳で『[[タバコ>煙草]]+自由』と言うことで「タバコを吸ってもいい」と考えてしまいがちですが、正解は「禁煙」の意味になります。~
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-食べ物関係でも[[チーズ]]や[[ヨーグルト]]などに《fat free:ファット・フリー》と書いてある場合は、さすがに間違える人も居ないと思いますが『太る+自由』で「太っても良い」ではなく、「脂肪分ゼロ」と言う意味の表示なのです。~
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-もう一つ「フリー」で勘違いされていた単語に『フリーセックス:free sex』と言う物があります。~
60年代末から70年代初頭に掛け、TVの深夜番組や若者向け雑誌で「[[スウェーデン]]はフリーセックスの国」みたいな特集が盛んに組まれていたそうです。~
時代はちょうどヒッピーなどの風潮があったために、それまでの既成概念を壊すと言う意味、あるいはただ単にスケベ心でこの「フリーセックス」と言う言葉に憧れた人も多かったみたいです。~
しかし、実際の「フリーセックス」というのは「自由にセックスする」って意味じゃなく「性別(sex)による差別が無い(free)」つまり『男女同権』という事だったのです。~
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-マスコミも知っていたのか、ワザとなのかは解りませんが、そのようなエロ系の話題として扱ってしまったのです。~
もちろんスウェーデンを初めとして北欧の国々は男女同権や福祉などに古くから目覚めていた地域なので「フリーセックス」は間違いではないのですが。~
*関連項目 [#z78929f6]
-[[リンクフリー]]