[[は]]【ばいかるこ:バイカル湖】[[ロシア]]
#counter(today)
*バイカル湖の豆知泉 [#q7347980]
-[[シベリア]]のバイカル湖は非常に深く深海魚の生息する世界で唯一の[[湖]]。正しくいうと「深湖魚」
*バイカル湖のデータ [#k096d4c4]
-[[ロシア]]最大の淡水湖のバイカル湖は、面積は世界で第7位ですが、その深さは世界で一番。~
その深さは1600メートルで、透明度も日本の[[摩周湖]]と同じく、40メートルの深さまで確認できる。~
-----
-このバイカル湖はシベリアの大地を流れるエニセイ川をはじめとして336本の[[川]]が注いでいる。しかし流れ出ていくのはアンガラ川のみ。~
このバイカル湖に繋がっている337本の川にちなんで、ロシアには337人の子供がいるバイカル老人の民話が残されているほど、ロシア人にとって親しまれている湖です。~
*海洋生物の住む淡水湖 [#z53f4a5d]
-このバイカル湖は生物学的にみると棲息する[[動物]]の特異性が注目されている。~
-----
-基本的に海の生物なのに、淡水湖のここに住んでいるバイカルアザラシは、最初、北極海に流れ込んでいるアンガラ川から上ってきたモノと思われていましたが、ずっと「何故、淡水の湖に住み着いてしまったのか?」と疑問視されていました。(通常の[[アザラシ]]は海水でないと棲息できない)~
-----
-実は、バイカル湖の地盤を調査した結果、氷河期の頃、この地域は[[海]]より低い位置にありアンガラ川を伝わって海の水が逆流していたことが判明したのです。~
つまり、その当時はバイカル湖は海水だったのです。~
-----
-それが長い時間を掛けてこの地帯が高くなり、現在のように海に流れ込む淡水湖に変化したのです。~
しかし、その海水時代に回遊していたアザラシはその水の変化に気が付かずに棲息をし続け、徐々に塩分の少なくなる水に適応してしまったと言うことなのです。~
-----
-いわゆる[[ダーウィン]]の進化論にある「環境に適応して変化していく」という実証となっている動物なのです。~
さらに、海で獲ることが出来る食糧に比べ湖の魚は小さいために、それに対応するようにバイカルアザラシの体も小さくなっており、その中でもバイカルワモンアザラシはアザラシの中でもっとも小さい種となっています。~
*更新履歴 [#z704d995]
-2000.00.00