[[せ]]【せみ:蝉】[[虫]]
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*蝉の豆知泉 [#v6ff0b72]
-「閑けさや 岩にしみ入る 蝉の声」この句に詠まれている蝉の種類は「ニイニイゼミ」。
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-ヨーロッパでセミが生息しているのは南仏とギリシャだけ。
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-明欽という修行僧はセミの声がミョーキン、シネ、シネと聞こえたことから悟りを開いた。
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-日本ではセミの鳴声といえばミーン、ミーン等、種類によって使い分けられるほどの擬声語があるが、おフランスの人々にはセミの声はノイズとしてしか聞こえていない。
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-せみの鳴き声がうるさい時、大声で脅かそうとも、大砲を撃ってみようとも無駄。ヤツらは鼓膜自体を震わせて鳴いているので鳴いている最中は他の音は耳に入らない。
*13年・17年周期のセミ [#ncb40b7e]
-セミの幼虫は延々と土の中で樹木の根から汁を吸って生き続け、数年、あるいは10年以上の長い時間を経て出てきて孵化してセミになる。~
-毎年毎年、夏になるとセミが出てきてミンミン鳴いているが、その瞬間もまだずっと先の夏の為に土のなかにスタンバイしているセミが大量にいるのです。~
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-このセミの種類で北アフリカ東部に住むものは土の中で13年、17年と過ごして、ある夏の夜、わずか3時間ほどの間に一斉に孵化すると言う物もいたりする。~
-それまでの10数年は一匹もその種類のセミを見かけることが無いと言うのだが、その決まった年に一斉に出現して木の幹が見えないほどビッシリと大量のセミが出現すると言う。~
-何故、すべてのセミが同じ年の同じ日に一斉に孵化するのか現在の処、そのシステムが全然判っていないというが、理由はたぶんセミをエサにしている捕食者を逃れるための生活の知恵なのではないか?と言われている。~
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-あくまでも仮説だが、この出現周期は特殊で、13年、17年と言うのはいわゆる素数なのです。つまり捕食者の生活周期が2年、あるいは3年の場合でも、その年にはぶつからない。そのために、大量に食べられる事無く生き延びられると言うのです。~
-あるいは他の周期のセミも存在したかも知れないが、それらはすでに捕食者によって全滅させられた可能性もあり、13年、17年という特殊な周期のセミだけが生き残ったのでは?とも考えられている。~
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-しかし、現時点では素数である11年と言う周期のセミは発見されていないので、この説も完璧ではないのです。~
*更新履歴 [#a5149e4c]
-1998.00.00