シンデレラ の変更点


 [[し]]【シンデレラ】
 #counter(today)
 
 *シンデレラってどこの人? [#b638e20a]
 -多くの人がシンデレラと言うと、[[ディズニー]]が50年以上前に作り、今でも色あせないあのアニメ映画を思い出すと思いますが、このストーリーは大昔から色々なところで伝承されていた物です。~
 それを一番最初に書物の形にしっかりまとめたのが17世紀[[フランス]]の童話作家シャルル・ペローで、それが今に伝わっているシンデレラ物語で、それがディズニーアニメの原作でもあったりします。~
 (ちなみにペローのまとめた童話では『長靴をはいた猫』も有名です)~
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 -しかし、それ以前の[[ヨーロッパ]]では各地で色々なバリエーションが作られていて、各地から人が集まって偶然シンデレラの話になると「俺の処の話が本当だ」とか「それは思い違いじゃないのか?」と議論になっていたのです。~
 -シャルル・ペローは実は[[ルイ14世]]のお抱え作家で、各地の話を書物にまとめている中でこのシンデレラの話もまとめたのです。~
 -ところで、そんな各地でバリエーションがあったと言っても、どこかにオリジナルがあるわけですが、それを探していくと、意外なことにシンデレラの原型ともいえる最も古い文献は、[[中国]]で見つかったりするのです。~
 
 *ガラスのクツは無かった [#ffc882ab]
 -ちなみにペローが物語をまとめるときに大きな間違いを犯しています。~
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 -物語の中では《ガラスのクツ》が大いなるキーワードになっていますが、これはそれ以前の伝承物語の中では《毛皮のクツ》と書かれています。~
 と言うのも[[フランス語]]で[[毛皮]]は《vair》、[[ガラス]]は《verre》で、これを間違えてまとめてしまったのです。~
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 -現在は、絵としても綺麗なためにガラスのクツが一般的になっています。~
 
 
 *ペロー版とグリム兄弟版 [#nddb312c]
 -ちなみにもう一つのシンデレラとしてグリム兄弟が書き残した話もありますが、実はそちらにはガラスの靴は出てきません。~
 ペロー版は魔法使いが用意したガラスの靴とカボチャの馬車が出てくるのですが、グリム版には出てこない。~
 グリム版でシンデレラを着飾らせたのは小鳥たち。そして靴は黄金で出来ている。~
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 -ペロー版は全体的に温かい話で、エンディングでは継母も継姉もみんな一緒にお城に住み幸せになったとされている。~
 それに対し、グリム版は無理して靴を履こうとして義姉がかかとを切ったり、人間の嫌な部分を書いてある。その上手のひらを返したようにシンデレラに言い寄って幸せを受けようとした継母や義姉たちは、鳥に目を突かれて城を追い出されるという、悲惨なエンディングになっている。~
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 -シャルル・ペローのシンデレラは『サンドリヨン』~
 グリム兄弟のシンデレラは『アッシェンプッテル』~
 後年のシンデレラではその辺が混同されている事も多い。~
 
 
 *中国生まれのシンデレラ [#tfda9349]
 -9世紀の[[中国]]で書かれた《酉陽雑俎:ゆうようざっそ》と言う書物の中に出てくる「葉限:ようげん」と言う物語の中には、継母(ままはは)にいじめられながらもじっと堪え忍ぶヒロインが登場し、王による妃探し、毛皮の[[靴]]のサイズを合わせてのテスト、そして玉の輿、と言うどこらか読んでもシンデレラとしか言えないストーリーが描かれているのです。~
 その物語が何世紀もの時間をかけてヨーロッパの各地へ語り継がれていったのだと考えられるのです。~
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 -しかも、そのシンデレラの原作とも言える《葉限》の話にはモデルが存在していると考えられています。~
 [[継母]]:ままははに育てられた事もあり、その踊る姿にだれもが見惚れ、最期は王の妃の座を射止めたと言う共通点から、モデルは《楊貴妃:ようきひ》だと言う説です。~
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 -つまり、これが本当ならばシンデレラとは楊貴妃のことだったのです。~
 
 
 *エジプト生まれのシンデレラ [#sadd2651]
 -文献として書かれた年代は不明なのですが、物語的に古いシンデレラストーリーは実は[[エジプト]にもあります。~
 紀元前2500年頃の第四王朝時代の話と言いますので、確かに楊貴妃の時代より遙かに古いのです。(リアルタイムで書かれた話ならばですが)~
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 -その王朝の若き王メンカウレーは天気の良い日、王宮の庭で裁判官たちと談笑をしていました。その頭上を一羽の大きな[[ワシ>鷲]]が横切ったのですが、その時、ワシが掴んでいたモノをぽとりとメンカウレー王の足下に落としたのです。~
 それは毛皮で出来た女性物のサンダルだったのですが、周囲にいた裁判官達は「サンダルとは足を守る物であり、人間にとって生命の象徴とも言えるものです。これはきっと吉兆であるに違いありません」と王に述べたのです。~
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 -そこで、メンカウレー王はこのサンダルの持ち主に興味を持ち国中に持ち主を捜すようにおふれを出したのです。~
 その頃、王宮より8000キロも離れたナイル河のほとりにある小さな村で、ロードピスと言う若い娘が困っていました。~
 と言うのも、彼女は水浴びをしていたのですが、その間に一羽のワシが毛皮で出来たサンダルを獲物だと思ったのかくわえて飛び立っていってしまったために、裸足で村まで歩いていたのです。~
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 -それから数日後、王宮に落ちてきたサンダルがロードピスと言う娘の物だと判明し、彼女は王宮に連れて行かれたのです。そして彼女を見たメンカウレー王は、人目で気に入り[[結婚]]へと話は進んだと言うのです。~
 この二人が現在眠っているのがギゼーの第三ピラミッドだと言われています。~
 
 
 *更新履歴 [#rfe0b23c]
 -2001.05.06(シンデレラは楊貴妃)
 -2001.06.20(エジプトのシンデレラ)
 
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