キュウリ の変更点


 [[き]]【きゅうり:胡瓜】
 #counter(today)
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 +[[この漢字読めますか?(野菜編)>野菜]]
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 *分類 [#v60710c6]
 -学 名:CUCUMIS SATIVUS L.~
 分 類:ウリ科キュウリ属~
 別 名:胡瓜・黄瓜~
 外国名:英語:CUCUMBER~
     仏語:CONCOMBER~
     独語:GURKE~
 
 *キュウリの豆知泉 [#n9908da3]
 -[[タイ]]ではキュウリを皮をむいてから食べる。
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 -市場に出回るキュウリの90%が接ぎ木されて生産されたものだが、その台木には[[カボチャ]](接ぎ木専用のもの)が使われている。
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 -今のきゅうりはまっすぐな形をしたものが多く、このようになった理由は、見た目が悪いと売れないからだと漫画「美味しんぼ」などには書いてあるが、それよりも、まっすぐな方が箱にたくさん詰めることができ、効率がよいという理由の方が大きい。
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 -[[江戸時代]]、旗本はキュウリを食べなかった。切口が葵のご紋に似ているために、恐れ多くて。
 
 *原産地 [#a0c0e6c1]
 -インド西北部のヒマラヤ山脈南部山麓が原産地~
 
 *歴史 [#q1a9bd80]
 -紀元前1750年頃・[[インド]]から[[エジプト]]にキュウリ伝播~
 紀元前2年・インド西北部から[[中国]]へキュウリが伝播~
 栽培され始めたのは紀元前1000年前、インド西北部での事~
 紀元0年ころ・南[[ヨーロッパ]]にキュウリ伝播~
 9世紀・[[フランス]]にキュウリが伝播~
 15〜16世紀・[[アメリカ]]にキュウリが伝播~
 16世紀・ヨーロッパでキュウリの栽培が盛んになり、ピックル型も作られた。~
 
 *渡来 [#k1da185b]
 -9〜10世紀・中国から日本にキュウリが伝播した。しかし普及しなかった~
 最初の渡来から800年もたった17〜18世紀・日本でキュウリの栽培が一般化されはじめる。~
 
 *瓜の渡来 [#z03c2115]
 -昔は[[シルクロード]]経由で瓜が多種入って来て、その中に[[ヘチマ]]や[[ヒョウタン>ひょうたん]]もあり、食用とされていた。~
 それと同系列でキュウリも入ってきた。~
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 -ちなみに巻き寿司に使用する[[カンピョウ]]は、ユウガオの一種のヘチマを品種改良して果肉を太らせた物。~
 
 *語源【キュウリの語源・1】 [#zafb6857]
 -キュウリは[[漢字]]で書くと「胡瓜」だが、その名前の意味は「黄瓜」と言う事になる。~
 キュウリと言うと現在では緑色と言うイメージだが、シルクロード経由で日本に入ってきた当時は木で黄色くなるまで熟させてから食べていた。~
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 -しかし、その後、マクワウリ・シロウリなどの甘く実の大きな瓜が日本にやってくるようになり、キュウリの人気が落ち始めた。~
 そこで、まだ熟す前の緑色のキュウリに塩を付けて食べてみた処、これがけっこう美味しかった。~
 こうして現在のように、本来は黄色くなるキュウリを、それ以前の緑色の内に食べるようになった。~
 
 *語源【キュウリの語源・2】 [#l8326391]
 -キュウリを漢字で書くと「胡瓜」だが、この「胡」と言う字は西域の事で、シルクロードを経由してきた為に「胡の瓜」と言う意味です。~
 
 *語源【キュウリの語源・3】 [#w992f058]
  中国でのキュウリの歴史は古い。紀元300年ころまでは「胡瓜」であった。この語源は中国の西北地区「胡」で採れる「瓜」からきている。が、300年ごろから「黄瓜」と名前が変わった。 その理由は、当時の胡族が野蛮で漢民族を脅かしていたので、皇帝(石勒)は「胡」という文字の使用を禁じた。このときに「黄瓜」に
 なった。この「黄」は<皇帝の>という意味、あるいは<中国を代表する>という意味で使われた「黄」である。黄山、黄河、黄海、黄酒、黄豆(大豆)等のようにいっぱいある。 「黄瓜」は「黄−−」と呼ばれるほど重要なものではなかったが、経緯があり「黄瓜」となった。(この経緯は面白い話であるが省略する)
 なった。黄色は皇帝の色であることから、<皇帝の>という意味、あるいは<中国を代表する>という意味で使われた「黄」である。黄山、黄河、黄海、黄酒、黄豆(大豆)等のようにいっぱいある。 「黄瓜」は「黄−−」と呼ばれるほど重要なものではなかったが、経緯があり「黄瓜」となった。(この経緯は面白い話であるが省略する)
  現代になり「胡瓜」「黄瓜」どちらも使われている。中国ではこの説が一般的である。 黄いろになったキュウリを食べるから「黄瓜」というのは、日本人が作り上げたものである。
 
 *キュウリの表面の白い粉 [#s04aaa91]
 -畑で成っている正常なキュウリの果実には白い果粉がついている。~
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 -これはブルムと呼ばれ、キュウリ表面の水分が蒸発するのを防ぐためにキュウリ自身が出す粉です。~
 かつてはこのブルムのあることが新鮮さの象徴でした。~
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 -しかし、売り物として店頭に並んだときに見栄えをよくするために、キュウリを磨いてブルムを無くしてしまう事が多かったのです。~
 そこで品種改良によって、最初からブルムのない品種「ブルムレス」が誕生しました。~
 しかし、ブルムレスにすると、粉ではなく果皮自身がキュウリを守ろうとするために果皮が硬くなってしまいます。~
 これは[[歯]]ごたえはいいキュウリなのですが、漬け物などには向かない品種になってしまいます。~
 
 *キュウリの種類 [#j59f5743]
 -キュウリは一年生のつる草で、茎には粗い毛があり、つるが何かに巻き付くようにしながら上へ延びていく。~
 雌雄同体で、普通は雄花と雌花が別々の節につく。果実は円筒形の液果で、品種によって長短はさまざまある。~
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 -多くの品種があるが、日本では大きく分けて「華南型」「華北型」「ピックル型」の3種類が栽培されている。~
 さらに「華南型」「華北型」の交雑種の「春型雑種」「夏型雑種」が生み出されている。~
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 -キュウリも他の野菜と同じように実用品種は全て一代雑種(F1)となり、実質的には夏型雑種起源の白いぼ品種全盛となり、果皮の光沢が美しいブルムレス種へと栽培品種は移行している。~
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 -[[サラダ]]・漬け物・ピクルス・きゅうりもみ・煮物・炒め物などに幅広く利用されている。~
 花つきや葉つきの幼果は料理のあしらいに用いられる。若採りしたものをモロキュウとして食べる。~
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 -96%が[[水分>水]]で[[カロリー]]は低い。~
 栄養成分よりも、食欲を増進させるための野菜として、歯触りや味覚を楽しむ野菜。~
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 【華南型在来品種】~
 -華南型は中国の中部・南部から渡来した品種が、戦国時代末期から江戸時代初期に各地に伝わり、多数の品種に分化したもの。~
 比較的、低温でも栽培できるので早熟栽培、施設栽培に用いられた。~
 果実は短太で緑果が多く、半白(上部が緑・下部が白)品種もある。~
 果皮はかたく、果肉は年質で品質はあまり良くない。~
 敷きワラなどをしてその上に這わせて作る方法を原則としている。~
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 【華北型在来品種】~
 -中国の北部・中部から渡来した品種で、江戸時代末期から再三に渡って導入され、多くの品種に分化した。~
 早生で好温性、長日でも比較的安定して雌花をつけるので、夏に向かっての栽培に用いられた。~
 果肉は細長く、果皮は緑色で薄く、肉質は歯切れがよく、品質は優れている。~
 華北型の品種の中では、緑色で果実の長大な「三尺キュウリ」が分化した「笠置三尺」「兵庫三尺」「冨山三尺」などが冷涼な山間地帯などで栽培された。~
 第二次世界大戦後に導入された「山東」や「四葉/スウヨウ」は三尺キュウリの普及していない地帯で多く栽培されるようになった。~
 「山東」は果皮が緑色で滑らか、果実には長く白いぼがある。~
 「四葉」は果実にしわやいぼが多く、歯切れの最も良い品種であるが日持ちが悪く、栽培者に敬遠される傾向があるが、なお一部では強い人気がある品種。~
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 【ピックル型品種】~
 -日本では野菜をスパイスを入れた酢に漬け込むピクルスが作られなかったので、この品種はあまり見かけないが、アメリカや旧ソ連では多くの品種に分化している。~
 日本へは江戸時代にシベリアから渡来してきたといわれる「酒田」と言う品種が栽培されていた事が文献に残されている。~
 
 *更新履歴 [#p25b1780]
 -1998.00.00
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