[[あ]]【アホウドリ】
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*何故こんな名前? [#vfb5025a]
-ミズナギドリ目アホウドリ科の海鳥。~
漢字では『信天翁』と書くが、やはりその名前のインパクトは大きい。おかげで見たこともない人でさえ、きっと間抜けな鳥なんだろうなとか、きっと鳴き声が「アホーアホー」と聞こえるんじゃないか?と想像を働かせてしまいます。~
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-しかし、この名前の由来は、航海中の船の上にも気軽に降りてきて簡単に捕まってしまう事から命名されたと言います。~
つまり本当は、この鳥は友好的で人の悪意を感じず恐れることがない、気のいいヤツなのです。~
人を見たら疑ってかかる人間様より人格者だと思うのですが・・・・。~
*アホウドリの豆知泉 [#nb5ec323]
-この鳥は人間に対して全然警戒心を持たないために「手で捕まえられるようなアホウな鳥」と言う意味の名前。しかし、その警戒心の無さから[[絶滅]]の危機にまで減少し、現在は国際保護鳥。
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-アホウドリは1回もはばたくことなく、丸1日飛び続けることができる。
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-アホウドリは1度飛び立つと、それ以降2年間も地面に降りずに空の旅を続けられるという。
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-しかしアホウドリは図体がでかくなってしまったので、助走をしないと飛び立てない。つまり海の中にあるちょっとした岩場に降りてしまうと、飛ぶことが出来なくなってしまう。
*漢字で書くと信天翁 [#ac54ee30]
-別の書き方では「阿呆鳥」「阿房鳥」と書く。つまりここで言う「あほう」とはそのままズバリの「阿呆」から来ている。~
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-この鳥を「信天翁」と書くのは、風貌が「翁:老人」に似ていて、天を信じてエサがそこから落ちてくるのを待っているように口をあけて上を見ているからだと言われている。~
-この信天翁の羽根は羽布団に最適とされ、乱獲され絶滅の危機に瀕したが、特別天然記念物に指定され、現在は数が増えている最中です。~
*改名希望 [#q6b9c853]
-特別天然記念物「アホウドリ」の名前を「オキノタユウ」に改称しようと東邦大学助教授の長谷川博氏が提唱。~
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-氏は絶滅寸前だったアホウドリの保護繁殖に尽力を尽くしたが「アホウ」と言う名称が世間的にも良くないと言う事で、美しく飛ぶこの鳥に「オキノタユウ」という名前を付けるべきだ、と学会に提起した。~
*実は英語で言うと・・・ [#kc21cf24]
-ゴルフでは基準打数以下の成績に−1は「birdie(バーディー・小鳥)」、−2は「eagle(イーグル・鷹)」などと鳥の名前を付けています。~
そして−3に当たるのが「albatross(アルバトロス)」で、これは日本語で言うと『アホウドリ』の事なのです。~
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-鳥の王者とでも言える鷹よりも良い成績に名前を付けられているのですが、アホウドリで親しんでいる日本人にはちょっと意外な感じもしてしまいます。~
実はアホウドリの大きさと言うのは海鳥の中でも最大級で、鷹よりも大きいことから付けられたのです。~
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-「アホウドリ」の名前は前述の通りですが、スポーツなどで使われている「ブービー賞」の名のもとにもなっている「booby(ブービー・カツオドリ)」は英語圏では同じ様な立場なのかもしれません。~