[[ひ]]【ひなたぼっこ:日向ぼっこ】
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*ぼっこって何? [#q75088b6]
-ぽかぽかした[[春]]の日、何も考えずに日溜まりの中でぼけーっとするのは、寒かった[[冬]]から解放された時の至上の喜びだったりします。~
-ここで言われる「ひなたぼっこ」の「ひなた」は判るとして「ぼっこ」とは何だ?と言う疑問が沸いてくる。~
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-これにはいくつかの説があります。~
-『今昔物語』の中には「春の節になりて、日うららかにて、日なた誇りせむ… 」と言う部分がある。~
-この文の中の「誇り」の読みは「ぼこり」か「ほこり」か不明だが。その意味は日光を一身に浴びていると言うと言うところらしい。~
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-喜多村信節が書いた『嬉遊笑覧』の中では「日なたの暖なるに、あぶる意にや。焼ことをほこらすといひ… 」と書かれている。火が起こって勢いよくなることを「ほこる」と言うのだ。[[漢字]]で書くと「火凝る」とも書き、火力が集中して焼けることを意味する。~
-つまり、日向ぼこりは、日なたを向いて暖かくなる事を言っていた言葉なのだ。
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-昔は、ひなたぼこり・ひなたぼこ・ひなたぼっこう、など多くの言い方があったようなのだ。~
-現在のような「ひなたぼっこ」と言うのが確認できるのは幕末で、その頃に書かれた[[川柳]]で「姑のひなたぼっこはうちを向き」と言う物があります。~
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-意味としては「ひなたぼっことは普通外を向いて幸せな気分を味わうものだが、姑は家の中を向いて嫁の行動にあれこれ言うことに幸せを感じる」と言うもので、幕末も今もその辺の事情は変わっていないみたいです。
*更新履歴 [#kc6447e2]
*2000.00.00 [#zd3620a9]