[[は]]【はたけ:畑・畠】
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*畑・畠 [#p408011f]
-「畑」と言う文字は実は中国では通用しない、いわゆる日本で考え出された国字なのです。~
一般的に「田」と言われるものの中で、キャベツやキュウリ・トマト・ジャガイモと言った野菜を栽培する所を「畑」と言うのですが、これはもともと米を作ったりする田と区別をする為に考え出されたものなのです。~
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-そもそも中国の場合は、そんな細かい区別をせずにどんなものでも「田」と書いていました。~
田の基本が米を作るために、水を引き入れた水田だったために、水を招き入れず、古代農法の焼き畑を行う場所と言う意味で「火」+「田」と言う文字になったのです。~
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-今は農法の進歩で肥料などを使用して畑を作っていますが、昔は野山を開墾し、そこに生えている草木を燃やしてそれを肥料にしていました。だから「火+田」だったのです。~
この日本で考えられた文字は古く、平安中期には農作物の事を「畑つ物:はたつもの」と文献に記されていたりします。~
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-しかし確かにこの文字は国字なのですが、その文字が誕生したルーツは中国の唐代の詩人・白楽天の詩に焼き畑の意味で「火田」と言う言葉が出てきています。この詩を日本人がパクったのかは解りませんが、同じ様な発想が中国にあったのも確かです。~
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-同じ様な意味の言葉で「畠」と言う文字もある。これも水を張られた水田に対する言葉で「白く乾いた田」と言うことで誕生した文字です。~
*更新履歴 [#x91e539d]
-2000.00.00
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