[[て]]:てるてる坊主
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*そのルーツ [#v12d979f]
-運動会や体育祭の前日に「どうか[[雨]]が降らないようにお願いします」と言って軒先にテルテル坊主を吊した人もいると思いますが、なぜこんなおまじないがあるのでしょうか?~
実は、もともとこれは[[中国]]から来たもので、本場のテルテル坊主はまったく違う物だったのです。~
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-中国では《掃晴娘:そうせいじょう》と呼ばれる、ほうきを持った女性の神様がいます。この掃晴娘に似せた人形を作り、[[木]]に吊して晴れにして下さいとお祈りをしたのです。~
この掃晴娘が持っているほうきは、霊や幸福を掃き寄せる呪具で、晴れの気を掃き寄せて、晴天にしてくれると考えられているのです。~
この話が日本に伝わったのは平安時代だと言われています。~
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-最初は娘のままだったのですが、それがいつしか坊主になってしまったのは、この時代日本では女神と言うのはあまり存在していなかったという理由と「坊主の方が霊力が強い」と言う理由だったそうです。~
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*そのルール [#n94042a6]
-テルテル坊主を作るときに布に詰め物をして首部分をヒモで縛ったあと、可愛らしい顔などを書き入れる人もいますが、実際にはそこには何も書き込まず「もし晴れにしてくれたら目鼻や口をつけてあげる」と、交換条件を出して晴れにしてもらうのが正式ルールだったりします。~
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-さらに願いが叶って晴天になった場合は、[[頭]]から[[酒]]をかけて川に流す(これによって霊界へ帰っていく)と言うのがあります。~
これは中国では無く、日本で生まれたルールです。もっとも現在では川に流すなんて事は環境問題の観点からは出来ないことになってしまっています。~
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-江戸時代には軒先に吊すのではなく、南天の木に吊すのが正式とされていました。これは南天と言う名前にひっかけて《難を転じる》と言う意味で考えられていたからです。~
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