[[た]]【だるま:達磨】
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*解説 [#aa9d79c8]
-選挙や受験勉強など、念願がかなった時に[[目]]を黒くしたりする『だるま』は、禅宗の始祖である《達磨大師:だるまだいし》をモデルにしています。~
手足がない姿は、座禅の修行をしている姿を現しています。~
そして、全身を赤く塗ってあると言うのは達磨大師の身分を表しているのです。~
お坊さんは衣の色によって位を表していますが、あの赤い衣は禅宗では大僧正だけが着ることを許されているのです。~
つまり、あの赤い色は禅宗を開いた達磨大師だからこその色なのです。~
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-達磨大師の生まれた年は不明ですが、もともと[[インド]]の王子さまで、修行の為に[[中国]]へ渡り[[仏教]]の修行をつんだと言うことが記録に残されています。そして、崇山少林寺にこもり、5世紀末に禅宗を開いたのです。~
達磨大師の修行は、じっと瞑想することで『面壁九年』とよばれる、9年間の長きに渡って壁に向かって自問自答し座禅を組んだ末に、悟りを開くことが出来たと言われています。~
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-日本で言う「だるま」はもともと『起き上がりこぼし』と言う玩具が最初で、これは室町時代に出現しています。~
それに「達磨大師」の絵を描いて現在の「だるまさん」になったのは江戸時代の中期だと言われています。~
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-当時の人々には、忍耐の象徴である「だるま」さんと共に、赤い色をしていると言うことを『子供の疱瘡よけのまじない』として、喜ばれたと言います。
*更新履歴 [#q829ccb2]
-2000.02.11.知泉No.134