[[あ]]【あくび:欠伸】
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*解説 [#l36f2ce7]
-人があくびをする理由には、一種の覚醒作用があると言う説がある。~
あくびの為に[[口]]を大きく開けることにより、あごの周辺の[[筋肉]]が引き延ばされる。すると筋肉内の感覚器官が刺激されたと言う信号が[[脳]]に送られることになる。~
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-その結果、脳が活性化して意識がハッキリすると言う説だったりする。~
あくびは深呼吸と同じで、体内にたくさんの[[酸素]]を送り込むことになり、その結果、脳にも新鮮な[[血液]]が送られる事となり意識がハッキリするとも言われる。~
*あくびの豆知泉 [#sadb1ac6]
-あくびをする理由として「体内に[[酸素]]が欠乏したのを補う為」と言うのがあるが、実はあくびをしている最中より普通の呼吸の方が酸素を多く取り込める。
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-[[清少納言]]も『[[枕草子]]』の中で「見ならひするもの欠伸」と書いているように、他人のあくびを見ると、自分もあくびをしたくなるのは平安時代でも同じ。
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-犬を怒っている最中、犬が突然アクビをする事があるが、これは退屈しているワケではなく「緊張しているサイン」。「どうぞ穏便に」と言う意味で相手の気持ちをなだめる時にアクビが出るらしい。
※いきなり見知らぬ犬に出会った時なども「私は敵意はありません」という意味でアクビをするとのこと。
*あくびの言い伝え [#j8a7880a]
-19世紀の[[ドイツ]]南部では、[[大晦日]]にあくびが何度も連続して出る場合、新しく来る年は幸運に恵まれると信じられていた。
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-男女が同時にあくびをすると、その二人は好意以上の[[感情]]を持っていると言う証拠だと言われた。
*あくびは伝染する? [#pc39844d]
-あくびは人に移ると言われています。~
人間は眠かったり退屈しているときは、脳</a>の活動レベルが低下している為に、呼吸中枢が大脳皮質や視床下部からの影響を簡単に受けやすくなっている。~
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-この時に周囲の誰かがあくびをすると、それを見た人間は視覚よりの影響を受けて、ついついあくびをしてしまう事になる。~
結局、このあくびが伝染すると言うのは、会議などで同じように《眠い》《退屈》と感じている人が複数いたりするので、一人のあくびにより次々に移ってしまう事になる。~
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-心理学的な理由としては、ひとりがあくびをすると、場の緊張</a>が緩む。つまり、それまで緊張しなくてはいけないと思っていた神経が外れた状態になり、他の人もあくびをしてしまうと言う事になる。~
つまり、元々《眠い》《退屈》と思っている人に伝染するのであって、その場が楽しいと思い集中している人には移らない。~
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-しかし、あくびを無理に我慢する事は眠気を促進することになってしまうので、あくびをするのも眠け覚ましには役に立ちます。
*手で隠す意味 [#x2d4145b]
-あくびをする時に手で口元を隠すのは[[エチケット]]と言うことになっているが、中世のヨーロッパでは別の意味があるとされていた。~
口を手で隠さないで大きなあくびをすると、霊魂がそこから出ていってしまうと言われていた。
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-さらに霊魂の変わりに、[[蚊]]に変身した悪霊が体内に入り込んで災いを起こすとも言われていた。
*更新履歴 [#ld1bbe44]
-2000.07.09