幽霊 のバックアップ(No.1)


?【ゆうれい:幽霊】

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幽霊の豆知泉

  • 怪談の定番として「タクシーに乗った客が実は幽霊」と言うものがあるが、実はこれは江戸時代の怪談話の中に「駕籠に乗る幽霊」と言うパターンが存在している。
    大正時代になると「人力車に乗る幽霊」と、ちゃんと変化して登場している。

  • 同じように「自動車バイクで走っている時、真横をお婆さんが四つん這いで走って…」と言う怖ろしいパターンがあるが、これも江戸時代には「武士に乗って走っている時、真横をお婆さんが四つん這いで走って…」と言うパターンが存在している。
    ある意味、「馬の横を」と言うパターンのほうが迫力があって恐い。

  • 夏になると必ず心霊写真特集などがテレビで行われるが、人間は三角形に並んだ点を見せられるだけで「顔に見えてしまう」習性がある。
    これをシミュラクラ現象と言う。

7月26日 幽霊の日

  • 1825(文政8)年?.7月26日?、江戸の中村座で四世鶴屋南北作『東海道四谷怪談』が初演されました。

  • 東海道四谷怪談(通称『四谷怪談』)は、夫民谷伊右衛門に毒殺された四谷左門の娘お岩の復讐話で、江戸の町に実際に起こった事件をモデルにしています。

足のない幽霊

  • 日本で幽霊と言うと、薄ぼんやりとした明かりのなかでひゅ〜どろどろ〜っと効果音と共に… 下半身のない幽霊が出てくるのがおなじみだったりします。
    少しエッチ?な昔話などでも、女幽霊と知り合ったのはいいが、その後のお楽しみが出来ないと言う物もありました。
    この足の無い幽霊はいったいいつ頃から出てきたんでしょうか?

  • 実は室町時代ぐらいまで日本の幽霊にもちゃんと足がありました。
    それが江戸時代に「四谷怪談」「番町皿屋敷」などの怪談話が盛んになった頃から足が無い幽霊の話が出てきます。
    何故、足が無くなったのか?と言うのには諸説あるんですが、江戸の川端に生えていたの木のイメージからだとか、お寺などで焚かれるお香の煙のイメージからだとか言われていますが、未だに定説はありません。

  • この足の無い幽霊が定着したのには江戸時代中期の画家・円山応挙(まるやまおうきょ:1733-1795)が描いた下半身の薄ぼんやりとした幽霊が有名になったからだと言われています。
    その後、1825(文政2)年、鶴屋南北の『東海道四谷怪談』上演の時に、お岩さん役の初世尾上松助(後の松緑)が円山応挙の絵をヒントに足を隠して、宙づりの仕掛けを考え出して演じた。
    それが大評判になったので、一般的にも「幽霊=足がない」と言うイメージが定着したのです。

  • しかし、日本の幽霊には完璧に足が無くなったかと言うと「牡丹灯籠」などの話ではカランコロンという下駄の音が印象的に使われています。

  • 西洋の場合、ゾンビに代表されるようにずりずりと足を引きずって出て来たり、お隣の中華系幽霊もキョンシーに代表されるようにちゃんと足があったりしますので、確か足のない幽霊ってのは日本特有の物です。

海外幽霊事情(タイランド編)

  • こんにちは。AKIともうします。
    お化けに足があるかというお話について。
    こちらタイでは(バンコク在住)、お化けに足はあります。
    地方へ行くローカル長距離バスに乗りますと必ず車内でビデオが上映されるんですが、特に人気のある映画はその名も「お化け屋敷」シリーズ。
    お化け屋敷パート2、パート3…バート12ぐらいまであるロングヒットです。

  • 登場するお化けは死んだ時と同じ服装で現れます。足もあるし草履も履いています。
    この映画のクライマックスは、お化けが村人を追いかけ回し、皆、あっちこっちに逃げ回るコミカルなシーンで、たまにお化けは走り疲れてを飲んだり、大の字になって寝たりするんです。

  • タイではお化けは超自然的な存在というより、身近な存在としてとらえられているようです。
    AKIさんよりの投稿:知泉No.175/掲載

幽霊とオバケ

  • 一般的な分類でオバケと呼ばれる物と妖怪は同じ物とされ、幽霊は別物と分類されている。
    簡単な定義として以下の物がある。
    《オバケ:妖怪》
    ▼出てくる場所が特定されていて、誰が相手でも出てくる。
    ▼時間は夕暮れ時か明け方の薄暗い時間帯が中心
    ▼相手を単純に怖がらせる目的で出てくると言われる。
    《幽霊》
    ▼出てくる場所は問わずどんな場所でも出てくる。
    ▼時間は基本的には丑三つ時(午前2時〜2時半)頃ですが、その目的を果たすためならばどんな時間でも出てくる。
    ▼目的は個人的な恨みや怨念なので、特定の相手に対して延々としつこくつきまとう。
    場合によっては、その本人ではなくまったくその事を知らない子孫の元に出てくることもあるほど、執念深い。

更新履歴

  • 2000.03.02
  • 2000.03.30(タイの幽霊)
  • 2000.07.02
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