のバックアップ(No.2)


?【こめ・ごはん:米・御飯】

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ごはんの豆知泉

  • 日本の食事は主食のごはんと副食のおかずで構成されているが、英語には「主食」と言う概念が存在しないので、相当する言語がない。

  • 日本で一番米を食べている県は静岡県で、一人当たりの年間米購入金額は5万2521円にもなる。
    この数字は2位の長崎県の4万3333円を大きく引き離し、全国平均3万7229円とは1万5000円近く離れている。
    おそらく静岡県は駿河湾で大量にとれる魚介類と、美味しいお茶がある事が要因だと言われている。

  • 一般的な日本人が一生の間に食べる米の量は-約6トン

語源

  • 英語では畑の稲もライス・精米してもライス・炊いてもライスだが日本はやっぱり米を主食としてきただけあって、その場その場ごとにしっかりと名称がある。
    • 飯/めし
      語源は、召し上がると言う意味の「召す」から来ている
    • 餅/もち[→
      粳米(うるちまい)を蒸してウスでつき、丸めたり伸ばしたりした物。
      語源は「持ち運ぶ飯」とか「持ちがいい」とか「満月を意味する望月」とかの説がある。

米の日

  • いろいろな記念日がありますが、日本人にとってもっとも大切な食べ物《米》にもちゃんと記念日があります。
    が、あまりにも大切だった為に複数の記念日があります。
    だいたい8に関する日が多いのですが、それは「米寿」と同じ考え方で、米という漢字を分解すると八(逆さ)+八となるということからきています。



  • 毎月8日&18日&28日の8が付く日も「米の日」になっています。

米来日

  • 日本の主食である米は縄文時代の末期に中国から北九州地方に入ってきたものです。そこから日本は新たな弥生時代に入っていくのです。
    しかし、この時代はまだ主食ではなく穀物といっても、アワ・ヒエが中心で、その傾向は室町時代まで続きます。
    室町時代の一般人の主食はアワ・ヒエで、貴族の間でやっとアワに玄米を混ぜたものが食べられるようになった程度の普及率だったとされています。

精白米した米

  • 現在と同じように、玄米を白く精米した形で食べるようになったのは江戸時代の明暦年間(1655〜1658年)辺りからです。と言っても精白米を食べていたのは、将軍や大名・豪商ぐらいだったと言われています。
    当時の平均的な武士でさえ、米7:麦3の割合の麦飯を食べていたのです。
    日本人の誰もがまったく麦の混ざっていない純粋な白米を食べるようになったのは、実は第二次世界大戦終結から10年ぐらい経った昭和30年代に入ってからだとも言われています。
    昭和40年代から昭和50年代あたりが米の消費量のピークで、この時代は国民1人当たり年間約71.9キロを食べていたとされていますが、現在は徐々にその数字は減少しています。

病気なのに栄養なさそうなお粥って・・・

  • たっぷりの水で柔らかく炊きあげたお粥は、胃に対する負担が軽く、消化吸収がいいので、体に栄養が行き渡るのが早い。
    たとえば、いくら高エネルギーの食べ物を食べたとしても、病気で弱っている胃袋では栄養を吸収できないばかりか、物によっては胃のコンディションを悪くしてしまう場合もある。
    お粥というのは栄養をとりつつ、胃の回復を測る、昔ながらの画期的な食べ物だったりするのだ。
    病人以外でも、ダイエット食として(と言っても、お粥を食べたせいで食欲増進してしまっても責任はとれないけれど)、食べすぎ飲み過ぎで胃袋が弱っている人の回復食として、利用できます。

米が主食じゃないけど米国

  • アメリカは主食が米ではないが、漢字で表現すると「米国」と書く。
    正式に漢字で書くと「亜米利加」と言う字を当てたりするが、それだったら「亜国」でもいいのでは?と思うが何故「米国」なのか?
    これは、メリケン粉などにその名が残っているが、昔アメリカの事を「メリケン」と呼んでいた。実際、正式な発音ではアクセントが「メ」にくる。
    つまり「ア」が抜けて「メリケン」と聞こえたわけで、明治時代の初期は「米利堅」と書いたのだ。
    そして略して書くと「米国」となってしまった。
    昔からの禅問答でも「パン食なのに米国とは何ぞや」「米食なのにジャパンと言うが如し」と言うものがある。

圧力釜で炊いた御飯

  • 圧力釜でお米を炊くと、早く炊けるだけでなく、とても美味しく炊けます。
    これは圧力釜の内部にたまった水蒸気が一定の高圧力になるまで外に逃げ出ない構造になっているからです。
    高圧で沸騰する水の温度が100度以上になるため、デンプンも繊維質も早く軟らかくなります。その上、米の美味しさの一つ、いわゆる「おねば」がふきこぼれてしまう事もないので、美味しく炊けると言うワケです。
    この軟らかく煮るという方法は、魚の缶詰にも利用されています。家庭で魚を骨まで軟らかく煮たいと言う場合は、圧力釜を使って煮ると言う方法があります。

寿司飯をうちわで扇ぐ理由

  • 御飯は炊き立ては美味しいのに冷めて時間が経ってしまうとパサパサでまずくなってしまいます。
    これは炊くことによって消化の悪いβデンプンが、熱の作用で消化の良いαデンプンに変化していた物が、冷めることにより元のβデンプンに戻ってしまうからです。
    寿司の御飯を作るとき、炊き立ての御飯をうちわで扇いで一気に冷やすのは、こうすることによってαデンプンの性質が変化する余裕を与えないという作用があります。
    こうなると時間が経ってもボソボソにはなりません。
    ついでに扇ぐことによって、湯気を飛ばす事により、御飯粒の表面が乾いて糊の幕ができ、御飯粒が崩れにくくなるという利点もあります。
    当然昔の人はαデンプンだとかβデンプンだとかと言う事は知らなかったので、体験的に身につけた生活の知恵だったワケです。

米関連項目


更新履歴

  • 2000.08.01.知泉

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