年賀状 のバックアップ(No.1)
ね【ねんがじょう:年賀状】
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12月15日 年賀郵便特別扱い開始 †
元祖 †
- 元々、古来の日本では8世紀末の平安時代から19世紀末の明治時代初期まで1100年に渡って、正月と言えば各家庭を回る《年始回り》と言う、面倒で大変な行事を続けてきた。
- 地方によっては『村年始』と言って、村の全ての家に挨拶回りに行かなければいけないと言う風習もあった。これが昔ながらの10数件の村落なら簡単に済むのだが、次第に村落が大きくなりとんでもない重労働になってしまった。
- 出かける方も、訪ねられる方も大仕事だという事で、次第に簡略化の意味で、家々を訪ね名詞を置いてくるだけになり、それがさらに簡略化され名詞を封筒に入れ郵送して済ますと言うパターンに変化していったと言う。
- これが年賀状のルーツだと言う。
郵便 †
- この年賀状と言う年始の特別制度が始まったのは、今から100年前の1899(明治32)年の事です。
初めは指定された郵便局だけが取り扱っていたのだが、年々取り扱い局が増え、1905(明治38)年には全国すべての郵便局が年賀状を取り扱うようになった。
- これと同時に、年賀状の風習が一般にも広がり、1935(昭和10)年には年賀状の為の特別切手『年賀切手』が発売されている。
- 最初は年賀状は、日本古来の『書き初め』と同じように1月2日に書いて、松の内の7日までに出していた物です。それが郵政省の都合で12月中に郵便局に渡し、元旦にまとめて配送するようになったのです。
- 現在は「年賀状は元旦に届く物」と言うのが当たり前になってますが、よく考えてみれば年始に書いた挨拶を届けるのが本当なのです。
- もっともこの年賀状の制度は第二次世界大戦中は途絶え、終戦後3年経った1948(昭和23)年の正月に復活し、翌1949年には『お年玉付き年賀はがき』が初めて発行され、爆発的な広がりを見せるようになったのです。
- この『お年玉付き年賀はがき』の発案者は大阪の洋品雑貨店の経営者です。
当時は戦後の混乱がまだ完全に収まっておらず、それまでの知人達の生死さえ判らない状態だった時代でした。 - そこで年賀状が広く普及すれば、お互いの消息も判明するし、お年玉や寄付金を付ければ楽しみながら社会福祉にも役立つとして発案された物でした。