南瓜 のバックアップソース(No.4)

[[か]]:南瓜(かぼちゃ)
#counter(today)
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*分類 [#nf66669f]
学 名:CUCUTBITA MOSCHATA DUCHESNE(東洋種)~
    CUCURBITA MAXIMA DUCHESNE(西洋種)~
分 類:ウリ科カボチャ属~
別 名:唐茄子(とうなす)~
外国名:英語:PUMPKIN / SQUASH~
    仏語:COURGE~
    独語:KURBIS~
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*かぼちゃの豆知泉 [#ta0e7990]
-江戸時代初期に書かれた『本草綱目』の中で、かぼちゃの項目には「[[毒]]ありて人に益なし」と書かれていた。その為なのか江戸時代には食べる人が少なかった。
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-江戸後期の食い合わせでは「かぼちゃとなます([[刺身]])」がよくないとされた。
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-市場に出回る[[キュウリ]]の90%が接ぎ木されて生産されたものだが、その台木にはカボチャ(接ぎ木専用のもの)が使われている。
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-カボチャの名前の語源は国名の[[カンボジア]]からだが、カボチャは南米原産。
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-[[ハロウィン]]といえばカボチャをくりぬいたオバケが有名だが、実は[[ヨーロッパ]]では元々大きな[[カブ>蕪]]を使っていた。カボチャになったのは[[アメリカ]]での話で、皮が固いのでオバケを作りやすかったため。~
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*歴史 [#s6883638]
-かぼちゃはウリ科の大型一年生つる草で、日本では主に日本カボチャ・西洋カボチャが栽培されています。~
日本カボチャの原産地は[[メキシコ]]で、表面が凸凹している物を差す。~
西洋カボチャの原産地は[[ペルー]]で、球形をしていて甘くホクホクしている為に「栗カボチャ」とも呼ばれる。~
それ以外には「ペポカボチャ」「ソウメンカボチャ」「金糸瓜(きんしうり)別名なますうり」などの種類がある。~
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*カボチャの語源 [#rabb5edd]
-カボチャと言う名称は「カンボジア」から来たという意味。~
別名「とうなす」とも呼ぶが、これは「唐=[[中国]]」から来た[[ナス>茄子]]と言う意味があるので、カボチャについては色々な国の名前が交差している事になる。~
その上、通称「日本カボチャ」と言う種類は実はメキシコ産なので、さらに複雑になっている。
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*カボチャ大王とスヌーピー [#vd28aa07]
-西洋では[[ハロウィン]]にはかぼちゃ大王がやって来るというおとぎ話があるが、毎年毎年その時期のかぼちゃ畑には、[[スヌーピー]]とチャーリー・ブラウンやライナス達が一目だけでもかぼちゃ大王を見ようと夜通し座り込んでいる。~
この話は毎年毎年描かれていて、スヌーピーの世界では[[クリスマス]]より、[[バレンタインデー]]より、カボチャ大王が降りてくるハロウィンの方が大切なのかもしれない。
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*カボチャの別名:唐茄子 [#n0b20df3]
-かぼちゃとは本来「唐茄子/とうなす」と呼ばれるように、なすの形をした物の名称。~
現在一般的にカボチャと言うとなす形ではなく菊座形の物だが『原色牧野植物大図鑑』によると、この唐茄子の事を差していて、平たく菊座形をしたものを「ボウブラ」と呼ぶらしい。~
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*4種類のカボチャ [#a77e5d02]
-カボチャは植物分類学上で4種類に分けることが出来る~
++ニホンカボチャ ……… Cucurbita moschata~
++セイヨウカボチャ …… Cucurbita maxima~
++ペポカボチャ ………… Cucurbita pepo~
++種間雑種・ミクスタ … Cucurbita mixta~
-これらの4種を相互に交配させようとしても種子は出来にくい。~
野菜としての性質、栽培方法、調理方法などが似ているために、古くからこれらを総称してカボチャとして扱ってきたが、まったく違う植物だとして考えた方がいいのかもしれない。~
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*カボチャの呼び分け方~ [#md3d34cb]
-アメリカにはカボチャの呼び名がたくさんある。~
「pumpkin」「summer squash」「winter squash」「merrow」「cushaw」など。~
 おもに利用する上での呼び名で、植物学上の分類などとは関係ない。~
「pumpkin」熟果を利用して調理し、パイにしたり、飼料に用いる物~
「summer squash」未熟果を焼いたり、[[ピクルス]]に使用する場合の呼び名~
「winter squash」これはほぼ「pumpkin」と同じ使用法の場合の呼び名~
「merrow」熟果を焼いたり、[[シチュー]]に使うときの呼び名(おもに[[イギリス]])~
「cushaw」熟果を焼いたり、飼料にする場合の呼び名~
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*ズッキーニ [#q1206d1c]
-[[1980年]]代に渡来し、新野菜として注目を浴びる~
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*高カロリー食 [#k4159252]
-かぼちゃは野菜類の中では[[カロリー]]の高い野菜。~
戦後の食糧難の時代にはこのカロリーも高く保存も利くカボチャで命拾いをした人も多かったはずである。~
[[ビタミンC]]やミネラルも多く、栄養のバランスもよい。~
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*かぼちゃにはビタミンが多い [#z9664b1e]
とくに西洋カボチャには[[ビタミンC]]が100g中に39gも含まれている(日本カボチャはそれの半分以下)~
またビタミンCとともに抗癌的に作用するカロチン(プロビタミンA)も豊富に含まれている。~
カロチンは血行をよくし[[皮膚]]や粘膜をも保護し、健康に保つ効果がある。カボチャは一度にたくさん食べることが出来るので、他の野菜に比べてカロチンの供給源として意義が大きい。~
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*かぼちゃは肝臓によい [#z75ee468]
-肝臓が弱ると[[タンパク質]]の合成が悪くなり精力が落ちる為に、それを補う事の出来るカボチャは「強精野菜」と呼ばれている。~
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*冷え性・疲労回復 [#l670b07d]
-冷え性の人や、疲れやすい人には、カボチャが内蔵の働きを助け、体を温める作用があり、[[夏バテ]]の予防にもなる。~
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*糖尿病 [#sa86a952]
-[[糖尿病]]患者はかぼちゃを常食するとよいと言われている。~
[[食物繊維]]が多い。かぼちゃを食べると[[便通>便秘]]も良くなり、美容にも良い。~
さらに老化をも防ぎ、乳汁の分泌をよくし、前立腺肥大の予防にも効く。~
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*肺ガンの予防 [#j8ea3c58]
-カボチャの果肉にも種にも[[ガン>癌]]の予防効果があり、とくに肺ガンに効くと言われている。~
1日に半カップ相当量のカボチャを食べていれば、おそらく肺ガンのリスクが半減される。~
[[ポーランド]]と[[アメリカ]]の衛生研究所がガンを阻止する化学物質をカボチャの中から発見している。腸管の中でウィルスや発ガン物質が活性化するのを防ぐのです。~
濃い黄色をしたカボチャは特にβカロチンなどの抗ガン作用を持ったカロテロイド色素を豊富に含んでいる。~
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*高血圧 [#p2820cb9]
-ミネラルが多い。特にカリウムや亜鉛が多い。カリウムがナトリウムの300倍もあるので、高血圧に効果がある。~
『本草網目』には「中を補い、気を益す」と書かれている。中とは漢方用語で上腹部を差している。~
フェノール(クルルビタシン)やセレンと言う成分も含まれているが、この成分はガン予防物質と言われている。~
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*保存食・冬場の栄養源 [#xeda892d]
-カボチャのビタミンは、他の野菜と違って貯蔵していても減少しない為に、保存食として野菜不足になりがっちな[[冬]]に重宝される。~
「[[冬至]]にかぼちゃを食べる」と言う昔ながらの風習は、栄養学などが無かった時代からの生活の知恵なのだ。~
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*種の利用法【動脈硬化・高血圧・老化防止・食欲増進】 [#lc8a87c8]
-かぼちゃの種(南瓜仁・なんかにん)には良質の[[タンパク質]]・リノール酸・ビタミンEが多く含まれている。動脈硬化・[[高血圧>血圧]]・老化防止にもよく効く。さらに食欲増進にも効く。~
さらに鉄分も100g中6.5ミリgと多い。~
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*種の利用法【風邪・タンがらみ】 [#b53389ce]
-種を焼いた物は、[[風邪]]やタンがらみなどに効く。~
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*種の利用法【産後のむくみ取り】 [#f6e38819]
-種を煎じた[[お茶>茶]]は産前産後のむくみを取るのに効き、[[母乳]]の出をよくする効果もある。~
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*種の利用法【便秘】 [#n74b31c9]
-乾燥させた種の種皮をむかずに、そのまま炒って食べると[[便秘]]にもよく効く。~
炒ったかぼちゃの種を常食している中国の人たちには、前立腺肥大がほとんどないと言う。~
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*欠点:食べすぎると・・・・ [#if1cb0f5]
-かぼちゃにはカロチンが多いのが特徴だが、カロチンの特徴として食べすぎると皮膚が[[黄色]]くなると言う症状が出てくる。([[みかん]]や[[トマト]]でも同様)~
この状態は、結局肝臓に負担をかけているというサインなので、何事もほどほどにと言う事。~
この皮膚が黄色くなる現象を一般的に「黄疸になる」などと言うが、実はこれは黄疸ではなく柑皮症(かんぴしょう)と言う状態。~
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*料理【カボチャジャム】 [#tb3344c4]
+カボチャの種と皮を取り除き、1口大に切る。~
+[[鍋]]に入れ、カボチャがひたるくらいの水を入れて軟らかくなるまで煮込む。~
+ゆで汁を捨てて、カボチャの重量の6割ほどの[[砂糖]]・やや多めの[[レモン]]汁を加えて煮詰める。~
+仕上げにクローブを入れると風味が増す。~
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*ニホンカボチャ [#fb733c74]
-原産・中央アメリカ~
戦国時代(16世紀)[[ポルトガル]]船によって九州に渡来した。この時、[[カンボジア]]から来たと勘違いをされて「カボチャ」と言う名前になってしまった。~
日本の気候に適していたカボチャは日本各地に広まって、関東以南で多くの品種を分化した。つい35年前の1960年頃まではニホンカボチャが主流だった。~
「トウナス」「ボウブラ」「ナンキン(南瓜)」~
1960年以降は食生活の変化により、消費量が年々減少していると言われている。~
-ニホンカボチャは水分が多く、ねっとりした味わいが特徴なので、煮物にする場合は薄味の煮汁でじっくり煮るとおいしく仕上がる。~
また[[油]]との相性がいいので、精進揚げや[[天ぷら]]にも利用される。~
[[御飯]]と一緒に炊き込んだり、ほかの材料と一緒に蒸したり、汁物にも使われる。~
小ぶりの菊座は丸のまま中をくりぬき、詰め物をして蒸す[[料理]]もおいしい。~
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*西洋カボチャ [#j4998cd1]
-原産・南アメリカ高原乾燥地帯~
幕末(19世紀)に渡来したが、高温多湿を嫌うために、[[北海道]]を中心に高・冷涼地で栽培された。[[第二次世界大戦]]後、良質の早生品種が育成され、栽培法の発達により、暖地でも栽培が可能になった。~
食生活の変化や、嗜好の洋風化により、ここ数年で消費量が急増した。~
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*栗カボチャ~ [#u4f6aa9e]
-かつては輸入品種の「ターバン」「デリシャス」「ハッバード」が主流だった。~
1960年代になって「芳香青皮甘栗カボチャ(通称:東京カボチャ)」が急速に
普及し、黒皮栗カボチャ「えびす」「みやこ」なども増えてきた。~
西洋カボチャを煮るときは、牛乳を使うと表面に薄い膜が出来て、フタの役割をしてくれるので、全体に均一に火がとおってふっくらと仕上がる。~
[[ポタージュ]]風のスープやパイなどには甘味があってホクホクとした西洋カボチャが特に美味しい。~
蒸し物・揚げ物・炒め物・汁の具などに広く使われる。~
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*ペポカボチャ [#qf6ba142]
-春の遅い[[ヨーロッパ]]では最初に食べられる果菜として珍重されるが、日本での栽培はきわめて少ない。~
19世紀末に[[中国]]から導入された「覚糸ウリ/かくしうり」が「金糸ウリ」「そうめんウリ」「なますウリ」の名前で各地に散在して栽培され始めた。熟果を輪切りにしてゆでると果肉が[[そうめん]]状に剥がれていくので、これをなますとして用いる。~
サクサクした[[歯]]触りが身上で、酢の物、和え物がおいしい。~
ペポカボチャは一般的に味に乏しいので、香味野菜や[[肉]]のように味の強い物と一緒に煮込むのがいい。~
-開花後5〜7日の稚幼果を利用するズッキーニ型の一代雑種が発表され、わずかに栽培されはじめた。見かけも味も[[キュウリ]]に似ていて、生食のほか、炒め物、漬け物([[ピクルス]])に利用する。中をくり抜いて詰め物をした後オーブンで焼いたり、煮たり、[[グラタン]]にしたり、焼いた物を[[マリネ]]に利用したり出来る。~
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*種間雑種/ミクスタ/Cucurbita mixta [#ebaefdd6]
-西洋カボチャを母親とし、ニホンカボチャを父親とする種間雑種は、草勢が強く、耐暑性があり、夏カボチャとして重視されていた。~
もともと種間雑種は耐病性などに優れた品種を作るのに利用され、[[メロン]]やキュウリなどでは実用化されている。~
ただし嗜好の変化に伴い、消費が激減し、実用的な栽培はほとんどされていない。~
「新土佐」「会栗」「平和親善」などと言う品種があった。~
「新土佐」は開発された当初は「鉄兜」などという勇ましい名前が付けられていたが、途中で改名をした。~
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*更新履歴 [#sfbbaa9d]
-2000.00.00.知泉
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