丹前 のバックアップ(No.2)


:丹前(たんぜん)・どてら

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丹前の語源

  • 綿を厚く入れた上掛けのことで、冬に家の中で着る服の定番です。
    どてらとも言いますが、丁寧な言い方では「丹前(たんぜん)」と言います。
    しかし丁寧と言っても、もともとこの名前は遊女の世界から生まれた言葉です。

  • 江戸時代の銭湯は混浴も当たり前だったのですが、中には客は男性のみで湯女(ゆな)と呼ばれる遊女が色々なサービスをしてくれる、今で言うソープランドのような場所がありました。
  • 江戸初期頃から、この特殊銭湯のことを「湯女風呂」と呼んでいたのですが、その中でもっとも人気があったのが神田四軒町にあった「湯女風呂」だったのです。
  • そこへ行く時に、堀丹後守屋敷の前を通らなければならない事から「丹後の前」と言いだし、その特殊浴場の事をいつしか丹前と呼ぶようになった。(女房に知られないように隠語として)

  • ここのナンバーワンは勝山(かつやま)と言う美人湯女で、その勝山がいつも羽織っていたのが綿でできた豪華な着物だったのです。
    さらにそこへ通う客が湯女に格好いいと思われたいがために、その派手な羽織を真似した物を着るようになったのです。
  • そこから、いつの間にかその湯屋の名前にちなんで綿入れの着物を「丹前風」と呼ぶようになり、現在、冬に着る服の事を「丹前」と呼ぶようになってのです。
    これが冬の部屋着、丹前の起源。

更新履歴

  • 2002.05.08.知泉
  • 2006.03.01.知泉

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