第二次世界大戦終戦 のバックアップ(No.1)


【しゅうせん:第二次世界大戦終戦】

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  • 1945年8月15日 第二次世界大戦終結
  • 1945(昭和20)年8月14日、政府はポツダム宣言を受諾し、翌15日の正午、昭和天皇による玉音放送によって日本が無条件降伏したことが国民に伝えられました。
    これで、1941(昭和16)年12月8日の真珠湾攻撃で開戦した太平洋戦争が終結し、満州事変から15年間続いた戦争が終わりました。

  • 内務省の発表によれば、戦死者は約212万人、空襲による死者は約24万人でした。
    政府は、1963(昭和38)年から毎年、日本武道館で「全国戦没者追悼式」を行なっています。
    正午から1分間、黙祷が捧げられます。
    ○終戦記念日
    ○敗戦記念日
    ○戦没者を追悼し平和を祈念する日
    関連記念日○12月8日:太平洋戦争開戦記念日

1945年8月15日 玉音放送

  • 1945年8月15日:深夜
    実はこの日の深夜、陸軍軍務局員の畑中健二少佐らが終戦を阻止するため近衛師団を動かし皇居と東京放送局を占拠→早朝鎮圧

  • 1945年8月15日:早朝
    陸軍横浜警備隊長・佐々木武雄大尉が終戦を阻止するために、横浜高工の学生らを率いて首相公邸・首相私邸・内大臣邸などを襲撃

  • 1945年8月15日:正午
    正午、昭和天皇の「戦争終結の詔書(玉音放送)」を放送

  • [終戦の詔書] 朕深く世界の大勢と帝国の現状とに鑑み非常の措置を以て時局を収拾せむと欲し茲に忠良なる爾臣民に告ぐ。
    • 私は、深く世界情勢と日本国の現状とを考慮して、非常の措置によって事態を収拾しようと思い、ここに忠良なあなた方国民に伝えようと思っている。

  • 朕は帝国政府をして米英支蘇に対し其の共同宣言を受諾する旨通告せしめたり。
    • 私は大日本帝国の政府に、アメリカ・イギリス・中国・ソ連に対して、その共同宣言(=ポツダム宣言)を受諾するようにと、通告させた。

  • 抑〃国臣民の康寧を図り万邦共栄の楽を偕にするは皇祖皇宗の遺範にして朕の拳々措かざる所曩に米英二国に宣戦せる所以も亦実に帝国の自存と東亜の安定とを庶幾するに出て他国の主権を排し領土を侵すが如きは固より朕が志にあらず。
    • そもそも国民の平和と平穏を考えて、世界との共栄を喜びとすることは、代々の天皇の目指す処であって、私も常々心にとどめてきたことであります。先に、アメリカとイギリスの2か国に対して宣戦したのも、ただ帝国の存続と東アジアの安定とを願ったためであり、他国の主権を排除したり領土を侵したりというような(ポツダム宣言に書かれているような)ことは、もとより私の考えていたことではない。

  • 然るに交戦已に四歳を閲し朕が陸海将兵の勇戦朕が百僚有司の励精朕が一億衆庶の奉公各々最善を尽くせるに拘らず戦局必ずしも好転せず世界の大勢亦我に利あらず加之敵は新に残虐なる爆弾を使用して頻りに無辜を殺傷し惨害の及ぶ所真に測るべからざるに至る。
    • しかしながら、戦争がすでに4年を経過した今、我が国の陸海軍の将兵の勇戦、多数の官吏のの励精、一億国民の奉公、いずれもが最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転せず、世界の情勢は我々にとって有利ではなく、さらに敵は新たに残虐な爆弾を使用して何の罪もない市民を頻繁に殺傷し、惨害が及んだところはまことに測リ知れないほどになっている。

  • 而も尚交戦を継続せむが終に我が民族の滅亡を招来するのみならず延て人類の文明をも破却すべし。斯の如くむば朕何を以てか億兆の赤子を保し皇祖皇宗の神霊に謝せむや。
    • それでもなお戦争を継続しようとすれば、ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、ひいては人類の文明までも破壊してしまうだろう。そのようになったら、私はどのようにして、億兆もの赤子(=国民)を守ってきた代々の天皇に謝罪すればよいだろうか。

  • 是れ朕が帝国政府をして共同宣言に応せしむるに至れる所以なり。
    • (いや、謝罪することなどできない。)これが、私が帝国政府に対し共同宣言に応じるようにさせた理由である。

  • 朕は帝国と共に終始東亜の解放に協力せる諸盟邦に対し遺憾の意を表せざるを得ず。帝国臣民にして戦陣に死し職域に殉し非命に斃れたる者及遺族に想を致せば五内為に裂く。
    • 私は、帝国とともに終始東アジアの(帝国列強からの)解放に協力してきた諸国に対し、遺憾の意を表さざるを得ない。日本国国民で戦場で戦死し、職場で殉職し、悲惨な最期を遂げた者やその遺族に想いをめぐらすと、我が身が引き裂かれる(思いである)。

  • 且戦傷を負ひ災禍を蒙り家業を失ひたる者の厚生に至りては朕の深く軫念する所なり。惟ふに今後帝国の受くべき苦難は固より尋常にあらず。
    • また、戦傷を負い、災禍を被り、職を失った人々の再起については、私が深く心配している所である。思うに、今後日本国が受けるであろう苦難は、非常に大変なものである。

  • 爾臣民の哀情も朕善く之を知る。然れども朕は時運の趨く所堪ヘ難きを堪ヘ忍ひ難きを忍びて以て万世の為に太平を開かむと欲す。
    • あなた方国民の(降伏に対する)無念の気持ちも、私はよく理解している。しかし私は、事態の趨勢に従い、堪えがたいのを堪え、忍びがたいのを忍んで、将来のために平和への道を選ぼうと思う。

  • 朕は茲に国体を護持し得て忠良なる爾臣民の赤誠に信倚し常に爾臣民と共に在り
    • 私はここに、国体を守り通すことができて、忠良なあなた方国民の忠誠を信頼し、常にあなた方国民とともにある。

  • 若し夫れ情の激する所濫に事端を滋くし或は同胞排擠互に時局を乱し為に大道を誤り信義を世界に失ふが如きは朕最も之を戒む宜しく挙国一家子孫相伝ヘ確く神州の不滅を信じ任重くして道遠きを念ひ総力を将来の建設に傾け道義を篤くし志操を鞏くし誓て国体の精華を発揚し世界の進運に後れさらむことを期すべし。
    • もし激情のおもむくままに無用の混乱を引き起こしたり、あるいは同胞に対して分裂して争うなどして時局を乱し、そのために大道を誤り、世界の信用を失うようなことは、私が最も強く戒めることであり、国民皆が子孫にいたるまでも神州(=日本)の不滅を固く信じ、(それぞれに課せられた)責任の重さと(今後の)長い道のりを自覚し、総力を将来の建設に傾け、道義を重んじ志操をかたくし、必ず国体の精華を発揚し、世界の発展におくれることのないよう努めるべきである。

  • 爾臣民其れ克く朕が意を体せよ。
    • あなた方国民は、どうか以上のような私の意思を理解し従ってほしい。

更新履歴

  • 1998.08.00
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