節分 のバックアップソース(No.1)

[[せ]]【せつぶん:節分】
#counter(today)


*節分の豆はなに? [#a1f6cc41]
-メールマガジン上で次のような疑問が寄せられました。~
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[りんでんばうむさんよりの投稿]~
-節分の豆って最近は殻付きの落花生を多く見かけるようになりました。~
まあ後片づけがラクなのは確かですが、あれは大豆に意味があるんじゃないかとそう思ってたのですが、どうも地域によって違うようですね。~
昔から落花生だと言われて???~
節分の豆については何か分かりますか?~
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-自分も子供の頃から煎った[[大豆]]を… と言う感じだったので最初に落花生を使うと言うのを聞いた時、そりゃ邪道だよなぁと思いました。確かに大豆ってそんなに美味しい物じゃないから、節分の時ぐらいしか食べないわけであります。~
-で、どーせ食べるのなら落花生の方が美味しいからねぇ… でも、それを許したらそのうちピスタチオでも可って事にもなってしまわないか? などと当時思っていたわけです。~
-つまり単純に「大豆より美味しいから、後々食べる事を考えて落花生」あるいは「落花生業者の陰謀」などと考えていたのです。~
-しかし…~
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[totti さんよりの投稿]~
-子供の頃にテレビで見る力士や芸能人の豆まきの画像に疑問を持っていました。~
何故に落花生じゃないんだろうか?~
-[[北海道]]では(注、私の育った環境では)豆まきイコール落花生が[[当たり前]]で、豆まきのアトに年の数だけ豆を拾って食べるという習慣に、順当に豆の数なのか落花生の数なのかを友人と議論してケンカになったことが有るくらいです。~
-大体、大豆なんていうものを加工しないままで見たのが成人を遥かに過ぎてからでしたから・・これは北海道では常識と私は信じています。~
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-そうかぁ[[北海道]]限定の風習なのかも知れないなぁと思っていたわけです。~
それに関して次の様な投稿も寄せられました。~
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[マツさんよりの投稿]~
-節分の豆まきに落花生をまく、というのはこのごろよく聞くのですが、以前子供に読み聞かせていた民話集で、鬼に「煎った大豆が芽を出すまで、焼いた鰯が泳ぐまで(多分そんな感じの表現)家に近づくな」というような意味で節分に煎り大豆をまくようになったとありました。~
(このごろは軒先の鰯を見ることがほとんどありませんね)~
ということで、やっぱり正統は煎り大豆なんじゃないかなと思っています。~
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-ウムムム、地域差と言うことなのか、私([[静岡県]]育ち)は軒先の[[イワシ]]と言うのは見たことがなかったりします。~
と言うことで、今回調べた各種の文献には「落花生」と言う文字は出てこなかったのですが、地域差と言うものもいくつかあるみたいです。~


*節分の地域差 [#qb5569fc]
-本に載っていた物では~
-宮崎:節分の夕方より野外の道具類を全部室内にしまい込んで悪霊から逃れる。もししまい忘れた場合は災厄の神様が焼き印を押していく。(って車とかはしまえない場合もあると思うけれど)~
-関東:[[ヒイラギ]]の枝に鰯を刺して門口に立てておく。~
-静岡:節分の夜に[[餅]]をつき、それを戸袋にあげたあと、家じゅうの明かりを消して、しばらくの間息をひそめると言う風習がある。~
-東北:鰯や切った餅などを[[串]]に刺して戸や窓に挟む「窓ふさぎ・戸はさみ餅」と言う物がある。~
(↑と言ってもそれぞれの一部地域限定の風習)~


*節分の歴史 [#k2fc6652]
-もともと古代中国の『追儺:ついな』が起源で、恨みを持って死んだ人が邪気になって戻ってくると言う物を追い払う儀式だったらしいです。(他にも諸説あり)~
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-それが[[中国]]から[[日本]]に入ってきたのは[[奈良時代]]よりもっと前の飛鳥時代で、「鬼やらい」と呼ばれて年の終わりに鬼や疫病を追い払い、新しい年を迎えるという儀式だったらしいです。~
-もっとも古い記録では「七〇六年疫病が流行ったので宮廷で鬼やらいをした」と言うものが残されていたりします。~
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-儀式はかなり面倒な物だったらしく、宮廷などでしか行われない物だったそうですが、時代を経て室町時代あたりになると各地の神社などでも行われるようになり、仮装した鬼を追い出す演劇的要素の芸能形式の物と、炒り豆をまく現在の豆まき形式と言う二種類の儀式に別れたと言います。~
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-それが段々庶民レベルにまで広がっていったのですが、大がかりな芸能形式の鬼払いをするのは大変だということで次第に「豆をまく」と言うことが主流になったらしいです。~
-で、最初は年末の行事だったのが「鬼を追い払えるならもっとやろうぜ」と言うことで、立春・立夏・立秋・立冬の年四回開催されるようになった時期もあって、ここで季節を分けると言う意味の『節分』と言う言葉が出来たらしいです。[[[二十四節季]]]~
-最初は「年4回やるぜーっ」と盛り上がっていたのが次第に企画倒れって事で、年の最初の立春だけに行われるようになったのです。~
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-で、なんで豆をまくの? って事は基本的に中国でもやっていたということもありますが、[[京都府]]の鞍馬山の鬼を豆で撃退したと言う伝承があったり、豆が「魔目」や「魔滅」に通じるとか、色々ありします。~
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-で、問題の「大豆」なのですが、今回調べた物の中にはマツさんのような『煎った大豆が芽を出すまで』みたいな事を書いた物を見つける事が出来ず、何故ここで大豆に特定されたかってのがイマイチ解らなかったりします。~
-その昔は五穀なら何んでもよかったと言う記述もあったので、段々と日本人の食生活の中で[[米]]についで重要な物([[味噌]]・[[醤油]]・[[豆腐]]など)って事で大豆になったんでしょうか?~
-て事は、それが「落花生」でもモンクあっか、と言う感じなのかも知れないです。~


*豆占い [#z9d2ca2d]
-大豆になった理由の1つに、古くから農村部では大豆を使った『豆占い』と言う儀式があったと言う説もあります。~
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-これは、米に継いで重要な作物の大豆を12粒、炉の灰の上に並べてその焼け具合で、その年の月々の天候などを占う</a>と言う農村ならではのものです。~
それが農業の始まりである節分時期に(節分とは冬と春の季節を分ける意味)行われたとされています。~
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-さらに、大豆が熱ではじける時に大音量を出すのですが、鬼と言うものは爆音や破裂音が苦手と言われていて、豆のことを怖がっていたので、鬼に向かって豆を投げつけると言うのには、深い意味があるとも考えられている。


*更新履歴 [#z8cf1314]
-2000.00.00

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