親切 のバックアップ(No.2)


【しんせつ:親切】

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意味

  • 思いやりや配慮の行き届いている事や、人情の厚い状態を指します

語源

  • 漢字で見ると「親を切る」と言う、意味とはかけ離れた物になっていますが、これは元々、中国の言葉です。

  • 《親》とは『同姓の人=(立と木を合わせた文字)』『相見る=見』と言う字の組み合わせで親しい人と言う意味、《切》とは『刃物がじかに当たって肌身に応える』と言う意味で使われています。
    つまり、身近にいてぴったりとくっついている人と言う意味があったのです。

  • 《親》と言うと現在は、両親の事をさしていますが、この時代は親族などの事で、本当の両親の事は『最も親しい同姓人』として《至親》と呼んでいたのですが、それが略されて《親》になったのです。

  • もっともこの《親切》には現在の意味はなく、あくまでも『身近で寄り添っている人』と言う意味しかありませんでした。

  • もう一つ関連した言葉として、中国には《深切》と言う物もあって、この言葉も日本にも入ってきて797年に書かれた『続日本記』にも出て来ます。
    《深切》とは『深くはなはだしい事、とくに心入れの深い事』を意味している訳で、意味的には現在の《親切》に通じる言葉だったのです。
  • それが、いつしか同音で意味的にも近いと言うこともあって室町時代あたりから混用されるようになったのです。

  • 明治時代までは漢字表記は《親切》《深切》以外に《信切》《心切》などもあり、昭和に入った頃に現在の《親切》に統一されたと言われています。

6月13日 小さな親切の日


  • その年の東京大学卒業式?の告辞の中で、茅誠司総長が「小さな親切を勇気をもってやってほしい」と言ったことがきっかけとなって、6月13日に茅氏を始めとする8名の提唱者が、運動を発足させた。 「できる親切はみんなでしよう それが社会の習慣となるように」、「人を信じ、人を愛し、人に尽くす」をスローガンに運動が進められている。

更新履歴

  • 1999.00.00
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