酒呑童子 のバックアップソース(No.1)

[[し]]【しゅてんどうじ:酒呑童子】
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*知識 [#v06752f1]
-丹波の国大江山や近江国伊吹山に住むと言う鬼の伝説で、日本の数カ所で同様の伝説がある。
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-一番有名なのは大江山([[京都府]]北西部丹後山地)に住む酒呑童子の話です。~
986年〜1011年と言う、一条天皇の時代、大江山に城を構えて平安京を脅かしていた酒呑童子(鬼王)がいて、これを退治する為に源頼光が側近の四天王と共に大江山に向かったと言うものです。~
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-この手の話は、実はその時代の記録には残されておらず、室町時代末期の南北朝時代になって成立したと考えられ、もっとも古い文献は14世紀後半に描かれた絵巻物『大江山絵詞』です。(現在、逸翁美術館が所蔵)~
それから時代を経て、絵巻・草双紙・浄瑠璃・[[歌舞伎]]などの題材になり、多くの人に知られるようになったと言われている。~


*さまざまな酒呑童子 [#nc33cac5]
-酒呑童子には色々な話が残されている。~
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-[大江山絵巻/国上寺所蔵]~
戸隠山の守護神として生まれ美貌の持ち主だったが、もらった恋文を焼き捨てようとした所その煙に巻かれ鬼になってしまったと言う説。~
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-[奈良絵・酒呑童子/赤木文庫旧蔵]~
ヤマタノオロチ(伊吹大明神=山の神)の子供で比叡山に稚児として入ったが祭礼のさいにかぶった鬼の面が肉に吸い付いてとれなくなったまま心も鬼になってしまった。~
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-[渋川版・酒呑童子]~
童子は越後(新潟県)で生まれ、山寺の稚児となったが、そこの法師を殺し逃げ出し、大江山に流れ着いた。~


*酒呑童子物語 [#a536fcef]
-話の大筋としては、都で酒呑童子による人さらいが相次ぎ大騒ぎになる。~
そこで一条天皇から、源頼光に鬼退治の勅命が下がり、その家来で四天王と呼ばれた坂田金時・渡辺綱などと藤原保昌の計6人で大江山に向かう。~
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-退治にきたと悟られないように羽黒の行者を装った源頼光たちは酒呑童子に歓迎され「鉄の御所」に入ることを許された。~
酒の中に神より授けられた鬼退治の毒を混ぜたために、酒にはめっぽう強いはずの酒呑童子も酔いつぶれてしまう。~
そこで源頼光たちは鉄兜などを装着して、住吉・八幡・熊野の神々の力を借りてついに酒呑童子の首を切り落とすことに成功するのです。~
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-さらに酒呑童子の家来だった茨城童子などもすべて退治して、都から浚われてきていたお姫様をはじめとする女性たちを助け出し、都に戻ると言うのが大筋です。~
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-ちなみに源頼光の家来四天王の一人、坂田の金時とは、あの童話の主人公[金太郎]の成長した姿です。[[[きんぴら]]の項目に関連の話題]
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-永井豪がこの伝説を元に壮大なSF作品として描いた「酒呑童子」もある。~
それ以外にも[[手塚治虫]]による「鬼丸大将」と言う作品もある。


*更新履歴 [#qb2861b8]
-1999.00.00
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