胡椒 のバックアップ(No.1)
こ?【こしょう:胡椒】
Counter: 6364,
today: 2,
yesterday: 0
コショウと大航海時代 †
- 現在、料理>をするときに欠かせない調味料としてコショウがあります。
原産地はインドですが、日本へはかなり早く、8世紀頃に中国から入ってきたとされています。コショウがない時代の料理を考えると、なんか味気ないような気もします。
- コショウはアジア圏が原産地で、ヨーロッパにも「東洋の素晴らしい香辛料」として紹介され、それを聞きつけた人々によって大航海時代が始まったとも言われています。
そのキッカケをつくったのが、イタリアの商人で旅行家だったマルコ・ポーロだったのです。
マルコ・ポーロが東洋に向かって無謀とも言える旅を始めたのが1271年。その頃の日本は鎌倉時代中期でした。
と、考えるとコショウ無しでは成り立たないようなヨーロッパの料理は、この段階ではまったく違った物だったのかも知れません。
- 中国に到着したマルコ・ポーロはなんと約17年間も北京周辺で生活をして色々な物を見聞きしました。
帰国後、著した著作『東方見聞録』の中で「東洋にはコショウと呼ばれる、万能の香辛料が存在する」と書いたのです。
もちろん有名な「中国の東にある島国ジパングは黄金がザクザク発掘される国である」と言う記述もありました。
- 肉食を続けていたヨーロッパの人たちにとって「料理の際に使用すると肉の腐食臭を消し去ることが出来る香辛料」というのは何にも替えがたい物と感じたようで、黄金の国ジパングと共に多くの人が求めて東へ船を向けたのです。
この事がキッカケとなり、アジア諸国が植民地にされる悲劇も生まれ、それと同時に東回りではなく西回りでもインドへ行けるのでは?と考えたコロンブスなどによってアメリカ大陸?が発見されるようになったのです。
コショウの丸呑み †
- ことわざで『コショウの丸呑み』と言うものがあります。
香辛料として有益なコショウですが、丸呑みをしてしまうと辛く感じない。と言うことから、「物事はちゃんとかみ砕いて味わなければ真の意義は理解できない」と言う意味です。
なぜクシャミがでるのか? †
- この「コショウ」→「クシャミ」というのは当然の流れと考えられていますが、何故クシャミが出るのでしょうか?
- これは、まずコショウを吸い込むと鼻の粘膜表面にある《副交感神経:ふくこうかんしんけん》が刺激されます。
その刺激によって神経が延髄に信号を送り、息を大量に吸い込むように指令が送られるのです。
そして肺のなかの気圧が最大限にまで達した段階で、肺にたまった空気が一気に吐き出されるのが、クシャミになるのです。
- つまり、鼻の中に入り込んだ異物に対する防御本能として現れるのがクシャミと言うワケで、何度も連続してクシャミが出るのは鼻の中にある異物が吐き出されるまで、延々と防御反応が続いていくのです。
更新履歴 †
- 1999.02.05
- 2001.05.06(なぜクシャミがでるのか?)
- 2002.01.05(コショウの丸呑み)