トロ のバックアップ(No.2)
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トロ †
- マグロの腹側の身(人間で言えば脇腹から腹の筋肉)を指して呼ぶ名称。
- 下側から脇に掛けてを「大トロ」、両脇辺りが「中トロ」と呼ばれる。
- 最大時速160kmで泳ぐマグロが何かにぶつかった時、脂肪の弾力で内臓を守るためにたっぷり付いた物と言われる。
トロは戦前まで捨てていた †
- 日本人がマグロをよく食べるようになったのは江戸時代後期、寿司ネタとして。 しかし、その時に食べられるようになったのは赤身(マグロの背中の肉)や中おち(背骨周辺の身をこそげ落とした物)ばかりで、トロは脂っぽいということで敬遠され捨てられていた。
- そのトロを日本人が好んで食べるようになったのは昭和30年代以降、食生活の中に西洋風が一般的に入り込み、脂っぽい物が好まれるようになったためと言われる。
回転寿司の大トロ †
- 大トロは高級品として滅多に口に出来ない物という印象がありますが、現在は回転寿司で比較的安価で食べる事が出来ます。 この値段の暴落は、世界中で日本人向けにマグロの養殖が始まったことが大きく関係しています。現在では日本国内だけではなく、オーストラリア、スペイン、イタリア、クロアチア、トルコ、チュニジア、リビア、メキシコなど多くの国で行われています。
- しかもこのマグロの場合とにかくトロの部分が高値で取引されるという事から、トロの部分が多く出来るように大量のエサを与えて、体脂肪ばかりを増やした異常な超肥満児マグロが作られている。 一般的な天然マグロの場合、トロの部分は全体の20%程度なのですが、養殖ものでは60%以上もトロが捕れる物が作られ、中にはトロ率80%という異常なマグロまで存在しているのです。 これが回転寿司などで出てくる超安価トロの正体なのです。