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[[か]]:ガラス
#counter(today)
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*透明なガラスを巡る物語 [#ae20434f]
-ガラスは基本的に無色透明で[[色]]の付いたものは、わざわざ彩色した物だと思っていませんか?~
実は天然で採取できたガラス質を普通に加工しようとすると、原材料などにどうしても鉄分などの不純物が含まれてしまう為に、薄いオレンジ色や[[グリーン色>緑]]が付いてしまうのです。~
その為に、もっとも古いガラス製品には無色なものは存在せず、うっすらと色が入っています。~
それを多くの人が無色透明にしようと研究し続けた結果が現在のガラスなのです。~
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-この画期的な技術を開発したのが誰なのかは記録に残されてはいないのですが、15世紀の[[イタリ]]・ヴェネチア辺りで開発された物らしく、当時それまでのガラス製品と区別する為に《クリスタロ/[[水晶]]の意味》として売り出され、それがキッカケとなってヴェベチアというとガラス工芸で有名な都市となったのです。~
実はガラスを透明にする技術はまだ門外不出の極秘事項だったために、政府が秘密を守ろうとしてガラス職人を家族ごと近くのムラノ島に移住させてしまったのです。~
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-別に犯罪者でもないのに[[島]]に隔離されてしまったガラス職人たちですが、そんな窮屈な世界から抜け出そうとした職人の中には、政府が送った刺客に殺されてしまうこともあったそうです。~
しかし、その中からも上手に抜け出すことができたガラス職人は[[ヨーロッパ]]各地の王侯貴族に匿われ(脱走の手引きをしたとも言われる)、結局ヨーロッパ全土に透明なガラスを作り出す技法が流出したのです。~
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-王侯貴族が透明なガラス製品にこだわった理由は、当時[[ワイン]]が大ブームだったことが関連していて、ワインを味だけでなく[[目]]でも楽しむという理由で、ヴェネチア産の透明ワイングラスが人気だったのです。~
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*ガラスの豆知泉 [#vb61260b]
-ガラスは結晶体ではなく粘り気の非常に強い[[液体]]。固体は融点を超すといきなり溶け出すが、ガラスはもともと液体なので熱が加わるとゆっくりと粘度が弱くなり、溶けると言うより軟らかくなる。(妄想竹:尻取雑学から)
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*更新履歴 [#ncb3032d]
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*関連項目 [#q6b36e03]
-[[ラムネ]]
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*更新履歴 [#kbad766d]
-1999.00.00:知泉
-2006.03.01.知泉
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