アンカレッジ のバックアップ差分(No.2)


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[[あ]]【アンカレッジ】[[アラスカ州>アラスカ]]
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 『知泉的:語源&由来辞典』↓[[こちらで構築中>http://tisen.jp/gogen/]]。~
 この「知泉Wiki」の内容を改訂してリニューアルしてます。
 [[&ref(http://tisen.jp/gogen/goge.jpg,around,nolink);>http://tisen.jp/gogen/]]~
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 *アンカレッジ=停泊地 [#v1ac65ea]
 -アラスカ州最大の都市でアラスカの人口40%が集中している、[[アラスカ州>アラスカ]]南部にある港湾都市。~
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 -この都市の名前アンカレッジ(Anchorage)とは英語で「停泊地・投錨」を意味している。~
 つまり、名前の中にある「[[アンカー(anchor)>アンカー]]:錨」を下ろす場所なのです。~
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 -この街を訪れると、市内にかの有名な[[キャプテン・クック]]船長(ジェームズ・クック)の銅像が建てられていたり、最高級ホテルの名前がそのものズバリ「キャプテン・クック」だったり、あちこちにクック船長が訪れたことを示す公園なども多い。~
 -つまりキャプテン・クックがここに停泊した事から名付けられた都市・・・・と思ってしまいますが、現実は違います。~
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 -クック船長が書き残した『太平洋航海記』の中には確かにこの近くまで来て、湾内を就航したことは書き記されているのですが、ここに停泊(アンカーを下ろす)したという記述はどこにも出てきません。~
 つまり、街あげての「クック船長停泊の地」と言うものは、いつのまにか出来上がった架空の物語だったのです。~
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 -では、いつどこでこの都市が「アンカレッジ:停泊地」と呼ばれるようになったのか?と言うと、実はまだ100年も経っていない、1914年頃の出来事が元になっているのです。~
 -1914年、アラスカ鉄道が建設されていたのですが、その建築資材を海経由で搬入するためにここに港が建設され、その時に書かれた鉄道を引くために制作された[[地図]]で間違いが起きてしまったのです。~
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 -港はただ単に資材搬入の為に急遽作られたものだった為に、特に地名が決められていませんでした。~
 そこで地図上には「停泊地」とだけ記載されていたのですが、普通、そのような記述をする場合、すべて小文字で《anchorage》とするべきなのですが、何故か頭文字を大文字で《Anchorage》と書いてしまい、あたかも固有名詞であるかのような形になってしまったのです。~
 -その為に、その地図を元に制作された他の地図でもこの港の「停泊地」と言う表記は固有名詞と誤解されるようになり、それが定着してしまったと言うものなのです。~
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 -それが、どこかで歴史を湾曲したのか、前述の「キャプテン・クック停泊地」となってしまったワケです。~
 歴史的に見ても100年もしない過去に出来た地名なので、これはワザと過去の歴史を創り上げたのだと思われています。~
 
 *更新履歴 [#n1447df6]
 -1999.00.00
 
 
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