りんご のバックアップ(No.2)


?:林檎(りんご)

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  1. リンゴ01:原産地/渡来
  2. りんご02:栄養的/むいたリンゴの変色/酸味
  3. りんご03:アダムとイブ
  4. りんご04?:熟語・ことわざ
  5. りんご05:ニュートンのりんご

原産地

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  • リンゴは、ロシア南部のコーカサス地方北部が原産地です。

  • 渡来:1
    日本には奈良時代に、中国経由で渡ってきました。
    この時のリンゴは現在一般的なリンゴとはかなり違っていて、小型であまり甘みのない物でした。
    10世紀に書かれた『倭名抄』と言う本には「利宇古宇/りうこう」と書かれています。これは後に和リンゴと呼ばれる様になったものです。

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  • 渡来:2
    現在多く出廻っている西洋リンゴのルーツは、1857(安政4)年11月に、(静岡県伊豆?)下田から江戸に出府したアメリカ領事タウンゼント・ハリスが宿舎として用意された芝にある増上寺にお礼として寄贈した苗木3本が全ての始まりです。
    このリンゴの苗木は、生育に適している津軽藩(現在の青森県)に渡され株を増やしていき、リンゴと言えば青森の物、と言う事になったわけです。

10月11日 「リンゴの唄」の日

1945(昭和20)年10月11日、戦後ではじめて制作・公開された映画『そよかぜ』が封切られました。並木路子?が歌う挿入歌「リンゴの唄」は戦後を象徴する大ヒットとなりました。


産地

  • しかし「作物統計(1991年)」によるとリンゴは沖縄県を除く46都道府県で収穫されています。(もちろん青森県・長野県の収穫量が突出しています)
    1位…青森県(50万1000トン)
    2位…長野県(24万3800トン)
    3位…山形県( 8万6600トン)
    4位…岩手県( 6万9200トン)

  • もちろん46都道府県と言うことで東京都でも収穫されており、その収穫量は45トンです。だったら近県はもっと多そうな気もしますが、神奈川県は41トン。千葉県にいたっては1トンです。
    リンゴは寒冷地の作物と言うイメージが多かったりしますが、実は九州でも収穫されています。
    福岡県(377トン)で全国19位、熊本県(272トン)全国21位、となっております。

種類

  • 日本で生産されるりんごの種類は600種類〜1000種類あると言われています。
    有名な物は「ふじ」「国光」あたりですが、それ以外には地元でしか流通しない物もたくさんあるそうです。
    1995(平成7)年アメリカ産の新種リンゴが初上陸しました。そのリンゴは酸味の強さ、果肉の堅さと言う点では、国産の物には劣らないそうですが、その輸入価格の安さのせいか徐々にシェアをのばしているようです。

漢字

  • 『林檎』と言う漢字は、最近では椎名林檎などのおかげで、難読漢字とは言えなくなっていますが「じゃ書ける?」と言われると、困ってしまう字です。
    りんごは日本には中国経由で入ってきたものですが、その時同時に『林檎』と言う漢字も入ってきました。
    これはもともと中国で「リンゴ」と言う外国から来た果実に漢字を当てたものです。

  • しかし現在、中国ではりんごの事は『へいか』と呼び、漢字は「草かんむり+さんずい+平」「果」と言うものになっています。
    もっとも、現在日本で食べられているりんごも、中国経由で入って来たものではなく、明治以降にアメリカ経由で入ってきたものがほとんどです。

甘くなったリンゴ

  • 以前はリンゴと言うと「甘酸っぱいもの」とされてきましたが、この20年でりんごは「甘いもの」と言うイメージに川ってしまいました。
    この変化のきっかけになったのは、1968年[昭和43年]の大豊作だったりします。この年のりんごの生産量は前代未聞の114万トン。後にも先にもここまで豊作だった年はありません。
    しかしこの豊作が逆にりんごの価格を暴落させるきっかけになってしまい、買い手がつかないリンゴはそのまま棄てられると言うことになってしまい、翌年のことを考えて売れ筋ではないリンゴの木は伐採しようという方向になってしまったのです。
    そこで、酸っぱい品種だった『紅玉:こうぎょく』『国光:こっこう』などはほとんど切られてしまったのです。
    そして残されたのは甘味の多い品種で、さらに改良を加えられ甘さを強調した、日本りんご界の傑作と言われる『ふじ』と言う品種が生み出されてくるのです。
    そして古来より食べられていた『紅玉』などは完璧にジュース専用品種とされてしまったのです。

リンゴ関連項目


記載記録

  • 2001.00.00:知泉

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