じゃがいも のバックアップソース(No.1)

[[し]]【じゃがいも:馬鈴薯】
#counter(today)

*じゃがいも [#te36d210]
-じゃがいもとりんごを一緒に入れて保存すると、じゃがいもの発芽が遅くなる。
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-ジャガイモは昔フランスでは、花を飾りに使う為だけに栽培されていた。
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-フランスでは「大地のリンゴ」と呼ばれ、世界中で栄養価の高い優れた食品として親しまれている。~

*分類 [#s786b677]
-学 名:SOLAUNM TUBEROSUM L.~
分 類:ナス科ナス属~
別 名:馬鈴薯・ジャガタライモ・五升イモ・甲州イモ・弘法イモ~
外国名:英語:POTATO~
    仏語:POMME de TERRE~
    独語:KANTOFFEL~

*原産地・渡来 [#ra6125e6]
-原産地は南アメリカでナス科の植物。~
食用部分は地下茎の先が肥大した根茎の部分です。~
16世紀後半・江戸時代に[[オランダ]]船で長崎に渡来したのが始めです。~
[[インドネシア]]・ジャワのジャガトラ(現在のジャマイカ)経由で入ってきたのでこの名前になった。

*語源 [#s731112c]
-「芋/イモ」の語源は、南アジアでイモのことを「ウビ」と言う。~
それが、ウム→ウモ→イモと変化して日本に伝わったと言われている。~
-別の説では「妹(元々婦人と言う意味)」と同じ語源で、子孫を繁殖すると言う意味だと言う物もある。~

*親戚関係? [#va5e6855]
-イモと呼ばれている物はいくつかあるが、生物学的に分類するとそれぞれがまったく違う分類になる。~
一般的にイモ類として分類されている物は「ジャガイモ:ナス科」「サツマイモ:ヒルガオ科」「サトイモ:サトイモ科」と、それぞれ生物学的には別の科に分類されています。

*マリー・アントワネットとじゃがいも [#jd8f985d]
-ジャガイモの原産地はご存知南米の[[ペルー]]や[[チリ]]。それを[[コロンブス]]が欧州に持ち込んだ。~
このジャガイモ、最初その姿の醜さからだれも食べようとしなかった。~
-そのジャガイモの普及に一役買ったのが、あの悲劇の王妃[[マリー・アントワネット]]。~
[[フランス革命]]前夜、人々は飢饉に苦しんでいた。それを解決するのにジャガイモが役に立つ。そう考えた薬屋のパルマンチュなる人物は、なんとかジャガイモを普及させようとした。~
-そこで彼の考えた秘策は「ジャガイモの花束を献上する」こと。~
実はともかく、ジャガイモの花はそれなりにきれい。そして王妃はとても喜んで、それを髪に挿して舞踏会へ。~
当時のファッションの流行は王妃がつくっていたから、以後、貴族の女性達は我も我もとジャガイモの花を求め、結果、フランス全土にジャガイモが広まったのである。

*アメリカ18代大統領グラント [#m94484eb]
-今、日本でジャガイモや[[トウモロコシ]]を[[当たり前]]の様に食べることが出来るのは、アメリカ第18代大統領[[グラント]]のおかげなのです。~
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-明治14年、[[北海道]]の開拓に行き詰まった日本政府はアメリカに助けを求めた。そこで、グラントは当時の農務長官を日本に派遣した。~
現役の長官を外国に、それも鎖国を解いたばかりの日本と言う東の島国に派遣させるという事は、大英断だった。~
しかし、そのおかげで現在のようなジャガイモ・トウモロコシなどが大量に採れる北海道の基礎を造ってくれたのだ。~
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-もっとも、グラント大統領は日本人にとってはあまりなじみのない大統領かも知れない。~
それどころかアメリカでも、グラントは大統領の人気ランキングでも最下位に位置している。~
日本に長官を送り出したのが1871年、その時代はアメリカの経済隆盛期で「金ピカ時代」と言われる大浪費時代だった。~
-それから6年後、大統領の任期を終了するのだが、さらにそれから7年後の1884年、ウォール街で株の大暴落が起こってグラントは一瞬にして財産を失い、無一文になってしまったのだ。~
そこでグラントは「金の為に」大統領時代の回顧録を書いて出版した。~
それが思わぬ程の大ベストセラーになって、当時大統領の年俸が5万ドルだった時代に、50万ドルの印税を生み出した。~
が、運が悪いグラントは、必死に回顧録を書き上げた1週間後に亡くなってしまい、その印税を手にする事はなかった。~
しかし、大統領の回顧録は売れる、とその後の大統領経験者が回顧録を書き残す様になった。

*馬鈴って何? [#h6805233]
-馬鈴薯と言うのはジャガイモの別名だが、[[岩手県]]に「チャグチャグ馬っ子」と呼ばれる行事があるが、この行事に登場する[[馬]]が[[首]]から丸い鈴を付けている。~
これが「馬鈴」と呼ばれる物で、山道を歩くときにこれがシャンシャン鳴って、山蛇などを追い払う為に役立った。~
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-この馬鈴は、素焼きの土製の物が多く、その形や[[色]]がジャガイモによく似ていた為に「馬鈴薯」とも呼ばれる様になった。~
「薯」と言うのは、イモの事。

*収穫期 [#a162abf6]
-1年中出回っているジャガイモですが、美味しいのは5〜6月の新じゃがと、11〜12月の冬もの~
出荷時期によって春いも冬いもと区別されます。~

*馬鈴薯飢饉 [#f30f96a9]
-その昔[[アイルランド]]であった「馬鈴薯飢饉」の時には、約200万人が餓死し、さらに200万人が外国(主として[[アメリカ]])へ移住してしまいました。~
それまでのアイルランドの農民は、ジャガイモと[[ミルク>牛乳]]、もしくは[[バター]]だけの食事を頑固に守ってきたのです。十分なジャガイモさえあれば、これでも[[たんぱく質]]や[[ミネラル]]、[[ビタミン]]などの面できちんとバランスのとれた食事になっていました。~
しかし、1845年、46年、48年と引き続いた3年間の大凶作の際は、ジャガイモの収穫は文字どおり皆無だったのです。~
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-ほかの食物を購入するだけの金銭もなかったために、これほど多数の人間が餓死せざるをえなかったのです。でもどうしてこんな悲惨な「馬鈴薯飢饉」が起きてしまったのでしょう?~
これはアイルランドのジャガイモが遺伝子的に単純なもので、病害菌(カビ)にきわめて弱い種類だけだったからなのです。~
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-もともとアイルランドのジャガイモは、[[ヨーロッパ]]からもたらされた数少ない個数の種芋からわかれたものでした。~
この最初の種芋がたまたま病害にきわめて弱い種類だったため、ひとたび病気が発生すると手の施しようがなかったので、ついにアイルランド全土のジャガイモが病気にやられ、収穫が皆無という悲劇になりました。~
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-1970年にも[[アメリカ]]のトウモロコシで同じような病害が起こりました。~
別な種類の菌類が、およそ半分の収穫を無にしてしまったのです。~
当時のアメリカで作付けされていたトウモロコシの種類の大部分は、この菌類に抵抗力をまったくもっていない種類でした。~
このために現在では、病害に強い遺伝子をほかの種類から導入して、植物自体の抵抗力を増強させるように工夫されています。

*栄養 [#u6150706]
-じゃがいもの主成分は糖質。そのほか[[ビタミンB1]]、ビタミンCも豊富。~
しかもジャガイモの[[ビタミンC]]は熱しても壊れにくい。これは加熱すると、でんぷんがビタミンCを包んで保護するからです。~

*効用 [#g3c91dae]
-ジャガイモのすり下ろした搾り汁は[[胃潰瘍]]・十二指腸潰瘍・高血圧・腎臓病・貧血・便秘などに効果があります。~
またカリウムが体内の塩分を排出させるという性質もあり、消炎作用があるので火傷にそのまま湿布薬として貼ることも可能です。~

*注意 [#g6e5e481]
-ジャガイモの芽には、ソラニンと言う毒があり、食べると腹痛やめまいを引き起こす有害物質が含まれています。~
保存しておいたジャガイモから芽が出始めていたら、調理する際にはその周囲をえぐり取って使用しましょう~

*保存 [#b2aa3cbc]
-買うときは表面にシワがなく皮にツヤと張りがあるものを選ぶ。~
低温に弱いので[[冷蔵庫]]に入れずに、風通しのよいところに保存する。~

*更新履歴 [#uba209ad]
-2000.03.27.知泉No.172
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