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[[お]]【おはぐろ:お歯黒】
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**お歯黒の豆知泉 [#v0f0cc51]
**お歯黒の豆知泉 [#v783aca5]
-お歯黒は[[奈良時代]]に[[中国]]から伝わった物と考えられており、「[[古事記]]」にもそれらしき記述がある。
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-お歯黒は[[虫歯]]予防になった。お歯黒の主成分は[[エナメル質]]の主体ハイドロキシ・アパタイトを強化し、[[タンニン]]と結合して耐溶性となり[[歯]]の表面を覆い細菌予防となる。お歯黒を[[結婚]]後にしていた女性は虫歯が無かった。
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-最初は女性だけだった物が、[[鳥羽上皇]](1103〜56)時代に男性も「位が高い」という目印として歯黒をするようになり、[[戦国時代]]は[[今川義元]]、[[北条早雲]]などもお歯黒をしていた。
-最初は女性だけだった物が、[[鳥羽上皇>鳥羽天皇]](1103〜56)時代に男性も「位が高い」という目印として歯黒をするようになり、[[戦国時代]]は[[今川義元]]、[[北条早雲]]などもお歯黒をしていた。
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-それとは逆に、[[江戸時代]]享保年間(1716〜30)色男の条件に「歯が白い」というものもあり、歯磨き粉がよく売れた。これは虫歯の予防とかと関係なく、ただ白くするという目的で、細かい[[砂]]で研磨するという物。
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-幕末期には未婚女性の間でもお歯黒をするのが流行り、当時の文献には「お歯黒をしている女性は色っぽく見える」と書かれている。現代では奇異に映るスタイルも当時の人にはそれが美意識。
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-幕末期はお歯黒と同時に[[眉毛]]を剃った物も未婚の若い女性の間で流行っており、来日した外人は「凹凸のない平坦な顔をさらに眉毛まで無くした中、真っ黒な口がぽっかり開いている」と恐怖に満ちた文章を残している。
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-1870年02月05日:明治政府が華族の「染歯(おはぐろ)・描眉」を禁止
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-禁止令が出た後の1872年、[[広島>広島県]]などで始まった電線の架設工事に関して「電線に[[処女]]の[[血]]を塗っている」と[[噂]]が広まり、あわてて既婚を意味するお歯黒にしたり眉を剃り落とす女性が増えた。
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