知泉年代記 のバックアップ(No.6)
う?【うだつ】
- 知泉年代記:56世紀?
解説 †
- いつもショボクレていて、全然覇気がなく出世もしない人の事を「うだつが上がらない」などと言います。
語源 †
- このうだつとは、家の屋根裏と梁の間に建てる短い柱の事です。
このウダツの様子が、上へも下へも伸びることが出来ないように見えるために「いつまで経っても出世できない状態」を差すようになったと言われています。 - 別の説では、堀り井戸?の周囲を石で積み上げる際に、一番下に木枠を組むのですが、これのことも「うだつ」と言います。
つまり年中、石の下にあって永久に表に出ることの出来ないことを言うように成ったという説もあります。 - 商家では、家屋の軒(のき)から地面まで数尺の張り出し(下が狭く上を広く)をつけたもので、火災の延焼を防ぐためのものです。
そのデザイン(水紋の形)は家によりさまざまですが、形が漢字の『卯』に似ていることから『卯が建つ』→『うだつ』と変化し、後世、こういう家を建てることができた身分をいうようになり、いつまでたっても出世しない人のことを『うだつのあがらぬ奴』と表現するようになったと言われています。
広辞苑にはもう少し違った意味も掲載されていますが、関西ではだいたい上記のような意味です。(TUMTUMさんよりの投稿)
それ以外にもいくつか説がある
更新履歴 †
- 2000.02.29.知泉No.149
- 2000.3.6(語源3)