沢庵漬け のバックアップ(No.2)


【たくあんづけ:沢庵漬け】大根(03)

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タクアンと沢庵和尚の関係は?

  • タクアンは、戦国時代から江戸時代初期に活動して、東京の品川にある東海寺を開いた名僧・沢庵和尚(1573/12/01〜1646/01/27)が考案したからたくあんという名前が付いたという俗説が流れているが、それは間違い。
  • これはただ単に偶然同じ名前だった事から信じられた俗説です。この種の漬け物は沢庵和尚が生まれるのよりずっと前、室町時代にはあった物です。

  • さらに別の俗説では、品川東海寺にある沢庵和尚の墓石?が丸くて漬け物石に似ていると言うことから、和尚が生前に考案した漬け物の事をタクアンと呼ぶようになったと言う物もあるが、これも完全にこじつけです。

  • この墓石説は江戸時代末期に書かれた『俗語考』と言う書物の中で「沢庵和尚の墓一箇の円石にして、その石の形、大根の香の物に似たり。故にこの渾名をおふせたるが、和尚の名と共に世に広くひろまりたるなり。香の物は古くあるべし」と書かれています。

  • 実はタクアンの様な大根漬けは平安時代からおこなわれていて、江戸時代初期に実在した沢庵和尚とは関係ない。
    ちなみに沢庵和尚はそのタクアン(大根の漬け物)を歌に残しているのだが、それも語源説の裏付けになった物と思われる。
    『大こう(大根)の者とはきけど みそに 打ちつけられて しおほしほとなる』

正しい語源は

  • たくあんと言う名前は、野菜の保存法として考えられた「たくわえ漬け」が変化した物と考えられている。

塩分

  • 一般的に、関東や東北で作られる漬け物は塩味がきつく、関西の漬け物は塩加減があまい。最近では関西の漬け物は女性やヘルシー嗜好の人に好まれ始めたが、関東ではあまり好まれない。
  • 関西では「おこうこう」と呼ばれるがこれは「香々」と言う意味です。
    基本的に漬け物は野菜の収穫されない時期にも野菜を食べるための保存法だった為に、1年を通して野菜の収穫できる沖縄県あたりでは漬け物文化があまり無いと言われる。
    その為に、必要以上の塩分をとる事もないために、それが長寿に繋がっているとも言われている。

更新履歴

  • 1997.00.00
  • 2000.02.11
  • 2001.1.16追記

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