毒

と：毒物混入事件(1998年)

1998年7月25日 †

• 和歌山県和歌山市
  和歌山市園部の自治会市主催の地域の夏祭りで、主婦達が炊き出しで作ったカレーを食べた67人が直後に異常を訴え、続々と入院。 翌日までに自治会の正副会長・小学生・女子高校生など４人が死亡。
  その後、この地域で起こった保険金殺人未遂事件などに話題が発展する。
  

1998年８月２日 †

• カレーの中から検出された毒物は、最初「青酸化合物」と言われていたが、「砒素化合物」と言う事が判明。
  ４人が死亡した和歌山市の青酸カレー事件で、和歌山県警捜査本部（和歌山東署）は、死亡した自治会長・谷中孝寿（64歳）の胃の内容物と、市立有功小学校4年の林大貴（10歳）が食べたカレーの残りから、猛毒のヒ素が、警察庁科学警察研究所の分析により検出されたと発表した。
  

1998年８月３日 †

• 住民が調理した三つの鍋すべてに残っていたカレーと、死亡した自治会副会長・田中孝明（53歳）の吐瀉物の計4点からヒ素を検出した。 捜査本部は、明確な殺意をもち2種類の毒物を祭会場で混入、夏祭に参加した住民の無差別殺傷をはかった犯行との見方を強めている。

1998年８月４日 †

• ヒ素化合物の濃度は、大人の致死量に達していたことがわかった。
  

1998年８月６日 †

• カレーに混入されたとみられるヒ素は、猛毒の亜ヒ酸または亜ヒ酸の化合物だったことがわかった。
  

1998年8月10日 †

• 新潟県新潟市
  午前8時ごろ、新潟県鴎島町の木材防腐処理会社「ザイエンス新潟支店（本社東京都）」で、工場敷地内にある事務所・給湯室にあったポットのお湯を使って入れたお茶を飲んだ従業員10人が救急病院に収容された。
  社員らは手足のしびれやめまい、吐き気を訴えており、うち２人の症状が重いが生命に別状はない。
  

1998年8月11日 †

• 新潟県警新潟東署捜査本部は、社員が飲み残した煎茶と番茶から、アジ化ナトリウムを検出したと発表した。
  アジ化ナトリウムはナトリウムと窒素の化合物で強い毒性がある物質で、捜査本部は混入された経緯などについてさらに詳しく調べる。
  全員が１〜２週間で退院。
  

1998年8月12日 †

• 愛知県半田市
  16歳の高校生が護身用と称して「硝酸アンモニア」を盗んで逮捕
  

1998年8月15日 †

• 鹿児島?県川辺町
  無職の男性が口論の末、怒りに任せて公共用貯水タンクの中に農薬の「パラコート」を混入
  

1998年8月17日 †

• 静岡県静岡市
  浜川のアユ数百匹が突然死んでうちあげられていた。
  アユの死骸の解剖の結果、「青酸化合物」が検出された。
  

1998年8月24日 †

• 新潟県加茂市
  お寺にあった参拝客用のお茶ポットのなかから異臭が漂うのが発見された。
  その中に混入されていた液体は殺虫剤らしい
  

1998年8月26日 †

• 東京都港区
  やせ薬と称した小型の容器がビューティセンターの手紙と共に、港区立中学の中学生や女性教師など計27人に郵送される。
  それを信じて呑んだ中学３年生男子（14歳）が泡を吹いて倒れ、病院に運ばれたが命に別状はなかった。
  
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• 容器の中身は「クレゾール」
  警視庁捜査1課などは傷害容疑で捜査を始め、９月８日，同校３年の女子生徒（15歳）が、クレゾール入り液体を郵送したことを認めた。 供述で「まさか本当に飲む人がいるとは思わなかった」と発言。
  

1998年8月31日 †

• 長野県小布施町
  缶入りウーロン茶を飲んだ男性が突然死亡。当初は一般的な突然死として処理され葬儀も済んでいた。
  しかし、数日後に近くのスーパーで「毒入り缶ウーロン茶」が発見された事により、病院?で検査用に採取してあった血液を再検査した処「青酸カリ」が検出された。
  県警で調べたところ、缶の底に穴が空けられ、半透明の接着剤のようなものでふさがれていた。県警科学捜査研究所の鑑定の結果、缶の内容物から青酸化合物が検出された。
  

1998年9月1日 †

• 長野県須坂市
  スーパーで売られていた缶入りウーロン茶の一つが、へこんでいた為に売り物にならないと判断した店長が飲み、異臭を感じその場で吐き出した。その結果、その中に「青酸カリ」が混入されていることが判明。
  その事件を数日後、報道で知った長野県須坂市に隣接する同県小布施町に住む塗装業の男性が、31日に缶入りウーロン茶を飲んだところ吐き気を訴え、死亡したという不審な死に方をした事を警察に届け、その缶ウーロン茶を30日にこのスーパーで購入した事が判明。
  ４日、長野県警須坂署捜査本部は死亡した男性がスーパーサンで買物をした日時を８月30日午前とほぼ断定した。
  2本のウーロン茶は別の日に２度にわたって店頭に置かれた可能性が高いことがわかった。
  また店長が飲んだ缶ウーロン茶の底に記載されている製造番号が故意に消されていたことが判明。
  

1998年9月2日 †

• 奈良県広陵町
  自動販売機の取り出し口に放置されたままだった瓶入りドリンク剤から殺虫剤が検出される。
  瓶のフタには開けられた痕跡があった。
  

1998年9月3日 †

• 愛知県名古屋市東区
  コンビニの店員が冷蔵庫のジュースを飲んだ処、気分が悪くなり入院。
  シンナー臭がしたが、容器などに細工はなかった。
  

1998年9月3日 †

• 大阪府吹田市
  コンビニの紙パック入り乳酸飲料に漂白剤に用いられる「次亜鉛素酸」が混入。
  防犯ビデオの死角になる棚に置かれていた。
  

1998年9月4日 †

• 千葉県千葉市
  自動販売機の取り出し口にキャップの緩んだ清涼飲料水が放置されていた。
  中には害虫駆除などに使用される「カーバルメイト」が混入
  

1998年9月4日 †

• 大阪府大正区
  コンビニで購入した紙パック入りジュースから異臭。
  穴など細工の跡は見られなかった。
  

1998年9月6日 †

• 静岡県静岡市
  スーパーで1.5リットル入りペットボトルのオレンジジュースを購入した処、底に穴が空いていてテープで塞がれていた。
  

1998年9月6日 †

• 静岡県静岡市
  コンビニで購入したハムカツサンドを食べた警察官が気分が悪くなり入院。
  検査の結果、毒物は検出されなかった。連日の毒物警戒のために毒物を恐れるあまりの精神的な物との見方もある
  

1998年9月6日 †

• 滋賀県大津市
  缶入りのお茶を飲んだ女性が入院。
  調査の結果、缶底に穴、接着剤で塞がれていた事が判明。
  製造番号は削って消去されて、どこで販売されたかを特定出来ないように細工してあった。
  

1998年9月8日 †

• 静岡県浜松市
  ウーロン茶に自ら硝酸アンモニウム溶液を混入、購入したデパートに怒鳴り込み恐喝しようとした男が逮捕。
  

1998年10月4日 †

• 和歌山県和歌山市
  和歌山市園部で毒物混入事件が発生する以前に、同市内の無職男性（35歳）がヒ素中毒の症状を訴えていた事件で、和歌山県警はこの男性にヒ素を入れた牛丼?を食べさせ、生命保険会社から入院給付金をだまし取るなどしたとして、同地区に住む元保険外交員、林真須美（37歳）を殺人未遂と詐欺・詐欺未遂の疑いで逮捕した。
  また真須美と共謀して別の入院給付金をだまし取るなどしたとして、夫の無職、健治（53歳）を詐欺・詐欺未遂の疑いで逮捕した。
  2人とも逮捕容疑を否認している。
  一方，4人の死者を出した7月のカレー毒物混入事件でもヒ素が使われていたことから、県警は両事件の関係を慎重に調べている。
  
• 26日：林被告夫婦を再逮捕。
  和歌山県警捜査本部は、林真須美を無職男性（35歳）にヒ素入りうどんを食べさせた殺人未遂の疑いと、夫の元シロアリ駆除業、健治被告（53歳）の障害を実際より重く装って約1億3770万円の高度障害保険金を受け取った詐欺の疑いで再逮捕。
  詐欺部分については健治被告も真須美被告と共謀した疑いで再逮捕した。
  
• 29日：捜査本部は健治もヒ素中毒と断定。
  

1998年10月16日 †

• 三重県津市
  津市上浜町の三重大学生物資源学部作物学研究室で15・16の両日、ポットのお湯を使ってコーヒーや紅茶をいれて飲んだ教職員や学生5人が動悸やめまいを起こした。
  三重県警科学捜査研究所がポットに残っていたお湯を調べたところ、毒物のアジ化ナトリウムが検出された。
  翌17日、被害者がさらに1人いることがわかった。
  

1998年10月27日 †

• 愛知県岡崎市
  国立共同研究機関・ポットのお湯の中にアジ化ナトリウム化合物が混入
  そのお湯でコーヒーなどを飲んだ職員４人が吐き気などをもよおして入院
  

1998年10月27日 †

• ロッテに劇薬が送りつけられ「これを商品に混入されたく無かったら3000万円を出せ」と言う脅迫状が届く
  

1998年11月9日 †

• ロッテに再び劇薬が送りつけられ「これを商品に混入されたく無かったら3000万円を出せ」と言う脅迫状が届く
  

1998年11月15日 †

• 10月27日・11月９日のロッテ脅迫犯人が逮捕
  

記載記録 †

• 1999.00.00：知泉