太陽族

た【太陽族】たいようぞく

太陽族 †

• 1955(昭和30)年に発表された石原慎太郎の短編小説「太陽の季節(新潮社刊)」は、若者たちの破天荒で無軌道な行動と背徳性を描き、良識ある大人達に賛否両論の論争を呼び起こした。
  そして翌1956(昭和31)年に芥川賞を受賞した。
  その後、半年間で30万部を売る大ヒット作となって、同年映画化される。
  

• その小説で書かれた若者の生き方に影響を受け、行動を真似し、さらに映画で描かれたようなファッションを真似する若者を多く生み出した。
  その様な若者の事をジャーナリストの大宅壮一が「太陽族」と名付けた。
  

• その後、同じく石原新太郎原作の「狂った果実」「処刑の部屋」なども映画化され、それらも「太陽族映画」と呼ばれ、婦人団体やPTAが上映制限運動を起こし騒ぎとなった。