珊瑚

さ【さんご：珊瑚】

3月5日　珊瑚の日 †

• 「さん(3)ご(5)」の語呂合わせと、珊瑚が3月の誕生石であることから3月5日に決まりました。
  

秋吉台はサンゴの大地 †

• 山口県西部にある秋吉台は、東京ドームのおよそ250倍もの広さの丘陵地帯です。ここには見渡す限りの石灰岩が続いています。
  実はこの石灰岩は、もともと珊瑚礁だったのです。
  

• 石灰岩の中を調べていくと、サンゴやフズリナといった生物の市街を見いだすことができます。
  普通、これらの生物は日本付近よりはるかに水温が高く、しかも太陽光線のよく当たる浅い海でしか生きることが出来ません。
  

• 実はこの秋吉台の石灰岩の元になった珊瑚礁は、今から2億数千〜3億5千年も昔に南の海で誕生し、プレートの動きに乗りゆっくり長い年月をかけて運ばれて、現在の場所にまで運ばれてきたと云われています。
  しかし日本海溝の近くにはプレートがマントルまで深く沈み込む部分(サブダクション帯)があります。
  ここに沈むことなく、現在の秋吉台の場所まで来ることが出来たのは、なによりも石灰岩の層の軽さのためです。
  

• 石灰岩は、海洋の近くを形成している玄武岩質の岩石よりずっと軽いので、日本海溝付近で大陸プレートとぶつかっても、マントルへは沈まないのです。
  むしろ海洋プレートの圧力で大陸プレートへ押しつけられて、次第に陸の方へ押し上げられます。こうして遙か南洋の石灰岩が日本列島の一部になったと云うわけです。

更新履歴 †

• 1998.00.00