差しがね

さ【さしがね：差しがね】

誰のさしがね？ †

• 時代劇などで、敵対する組織からの刺客などに対し「てめぇどこの差しがねだ？」などと言う言葉が使われる。
  
• 「差し金（尺金）」というと、建築関係で使われる道具に同じ名前の物があるので、ついつい語源はそこからだと思いこんでしまいますが、実際は歌舞伎用語（芝居用語）なのです。
  

• 舞台の上で、蝶々や鳥などを飛ばすときに細長い針金状のもので、いかにも舞台上を飛んでいるかのように操作する。
  
• その時に使う針金のことを、芝居用語で「さしがね」と呼んでいたものが転用され、陰で操っている人がいるという事を意味するようになったのです。