公務執行妨害

こ?【こうむしっこうぼうがい：公務執行妨害】

逮捕する！ †

• いわゆる権力には弱いと言うワケではないのですが、突然道ばたで警察官に呼び止められて質問をされた場合、やましい事がなかったとしても、ちょっとドギマギしてしまいます。
  あるいは、その威圧的な態度にムッとしてしまう場合もあるかと思います。
  

• しかし、そこで「答える必要なし！」と判断をして無視をしてもいいのですが、「何故答えない？」などと肩を掴まれたらどうしようかなどと考えてしまいます。
  さらに、そこでもめた末に、ドラマなんかでもおなじみの《公務執行妨害》と言う言葉を使われ、挙げ句の果ては交番などに引っぱっていかれたらどうしようか…　などと最悪な状況を想像してしまいます。
  警察官を思いっきり殴ったとかの場合は問題がありますが、捕まれた肩を振り払ったなどと言う場合には実は《公務執行妨害》は適用されません。
  

• とりあえず警察官には警職法二条の『停止させて質問する事ができる』という職務質問の権限が与えられているのですが、実はそれに答える答えないと言うのはあくまでも本人の自由で強制される物ではありません。
  だから当然、警察官が「何故答えない！」などと肩を掴む権利も無いのです。
  

• 《公務執行妨害》と言う罪は、基本的に成立するのは『警官や税務職員などの適法な職務上の行為に対して、暴力をふるったり脅迫した場合（三年以下の懲役）』とされているので、この職務質問を無視したり、腕を振り払った場合には適用される物ではありません。
  当然、無視したからと交番などに連れて行かれるのは違法です。
  逮捕状もない状態で体を拘束できるのは現行犯逮捕だけとされています。つまり、怪しいので逮捕と言うのは出来ないのです。
  

更新履歴 †

• 2001.04.17