迎賓館

け：迎賓館(げいひんかん)

迎賓館 †

• 海外からの来賓を招待する迎賓館は港区元赤坂２丁目にあります。
  ここには江戸時代は紀州徳川家の中屋敷が建っていたのですが、江戸幕府が解体され明治政府になった時、1872(明治5)年に皇室へ献上され、赤坂離宮として生まれ変わりました。
  その赤坂離宮をさらに大改修して1883年01月28日に出来たのが迎賓館なのです。
  

• 海外からの来賓に対して恥ずかしくないようにと、外観はバッキンガム宮殿、内部はベルサイユ宮殿を模したといいます（逆に日本趣味を全面に出したほうが良かったと思いますが）。地上２階、地下１階の内部に使用されている調度品は日本美術の粋を集めたものとされています。
  

• 現在の迎賓館は1909(明治42)年に完成したものですが、迎賓館として使用され始めたのは1974(昭和49)年からで、それ以前は国会図書館や東京オリンピック事務局などに使用されていたこともあります。
  

迎賓館の豆知泉 †

• 鹿鳴館時代、日本人は外人のテーブルに孟宗竹の輪切りを盛り、自分たちはタケノコの煮付をむしゃむしゃ食って見せ、日本人の歯の強さを見せつけた。

• 学校などの階段で途中で曲がる場所を「踊り場」と呼ぶが、これは鹿鳴館時代に出来た言葉。着飾った女性が階段で曲がるときにドレスがふわりと踊っているように見えたことから。これは日本だけの呼び方。

• 日本初の発電業者「東京電灯」が一番最初に電力を配給したのが鹿鳴館。東京電灯＝後の東京電力

• 神の使者・鹿は集団で食事をする習性があるので客を招待し会食する場として鹿鳴と命名。しかし英国では「Pavilion of the Deer's Cry(鹿の叫び亭)」と呼ばれていた。Deer's Cryとは発情期の雄鹿の鳴き声の意味。