玉虫色

た【たまむしいろ：玉虫色】

玉虫色の発言 †

• よく政治関連ニュースで「大臣の玉虫色の発言に対して…」などと使われたりしますが、その「玉虫」と言う昆虫の事を思い出して「きらきら光って綺麗な」とイメージしたりしませんか？
  
• そう取ると、「希望のもてる発言」かと思ってしまいますが、実際は「曖昧で白黒のハッキリしない発言」の事を指して玉虫色の発言と言います。
  

• 確かに玉虫は綺麗な色をしていますが、光の当たり方によってどんな色にも変化します。
  
• そこから、色々な方向から色々な意味に取ることが出来ると言う部分から前述の言葉が生まれました。
  

• この言葉が一般的になったのは、昭和30年以降。
  
• 軍隊の不条理を描いた野間宏の小説『真空地帯(1952)』が映画化され大ヒットしました。
  
• その中で盛んに書かれていた「玉虫色の発言」と言う言い回しが流行語のようにテレビニュースや新聞などで使われるようになり、報道関係で定着したのです。
  

更新履歴 †

• 2002.04.11