玉子酒

た【たまござけ：玉子酒】

知識 †

• 風邪?をひいたときは、単純に『栄養のある物を食べて、暖かくして静かに寝る』と言うのがもっとも効果的で、現在の所、確実に一発それだけで風邪を治す方法はありません。
  もし発見できたとしたら、それはノーベル医学賞ものだとも言われています。
  

• その中で、日本で昔から風邪の特効薬として言われている《玉子酒》はノーベル賞級の治療薬なのです。
  まず《玉子酒》のベースになる日本酒ですが、成分は水・アルコール・糖分・アミノ酸?などが含まれています。
  水は発汗で失われた水分の補給、アルコールは血行をよくして体温を高め寝付きをよくする作用があり、糖分・アミノ酸は重要な栄養素となります。
  

• さらに玉子には良質な蛋白質のほか、燐酸・ナトリウム・カルシウム・ビタミンＡ・Ｂ２／Ｄなどが含まれています。
  実は市販の風邪薬などに含まれている「塩化リゾチウム」というのは卵白に含まれている酵素・リゾチウムを精製した物なのです。
  

• つまり、風邪を退治するために必要な要素が全部集められている特効薬だったと言うわけです。
  
  

調理 †

• 作り方はいたって簡単
  日本酒を一合ほど火にかけて、適度にアルコールを飛ばします。
  そこに玉子１個を割りほぐし入れ、好みによっては砂糖を少量加えて出上がり。
  冷めない前に飲めば、体はぽかぽかするので、一気に寝る！
  と言うものです。
  
• 風邪薬にも使用されているリゾチウムですが、この酵素は熱に弱いと言う性質を持っています。
  つまり暖かくすればいいと言うことで、思いっきり煮立たせてしまうと大事なリゾチウムが壊れてしまうのです。
  卵を入れるタイミングは、アルコールを飛ばして少し冷めた頃にサッと入れるのがベストかもしれません。
  

更新履歴 †

• 1998.00.00