逆鱗

け：逆鱗：げきりん

逆鱗に触れる †

• 「鱗：うろこ］と言う字の音読みが覚えられる熟語です。
  中国の古い書物『韓非子：かんびし』の「説難扁：ぜんなんへん」によると、伝説上の動物・龍?は本来穏やかな性格で、人間がその上に乗ることも十分可能だが、アゴの所に１枚だけ逆さ向きに生えている１尺ほどのウロコ（つまり逆鱗）に触られると途端に怒りだし、その相手を殺してしまう、と書かれている。
  

• さらに、そこには「君主などにも逆鱗と同じようなモノがついている事もあるので、意見などを言うときは、それにふれないように注意しなくてはいけない」と書かれています。
  

逆＝げき／鱗＝りん †

• これは元々「他人の隠している弱点に触れてはいけない」と言う意味の話なのですが、そこから日常語として「逆鱗に触れる」と言う言葉ができたのです。
  

• 漢字的に見ると「鱗」を『りん』と読むのが覚えられる他に、特殊な例として「逆」を『げき』と読むと言うのがあります。
  たぶん一般的な言葉の中に「逆：げき」の読みをするものは無いと思われます。
  

• 2001.05.13記載