逆むけ

さ【さかむけ：逆むけ】

逆むけは親不孝のしるし †

• 逆むけとは、爪の付け根の皮膚（甘皮）がささくれてしまうことで、ひどい物になると出血をしたり痛みを伴ったりする。
  爪の付け根の薄い皮膚（甘皮）のことを医学用語では《爪上皮》と呼び、ここは薄くて弱いうえに、皮脂腺がないために特に乾燥しやすい冬の時期などはむけやすい状態になると言う。
  そこがむけてしまうと何故、親不孝になるのか？
  

• これは昔、子供は親の仕事を手伝うのが当たり前だった時代の言葉で、農作業から、炊事・洗濯など今のように機械化されていない手作業が多かった。その時に逆むけなどになっていると、痛くて仕事どころではなくなってしまうのだ。
  

• つまり、逆むけが出来ると親の手伝いができなくなってしまう、と言う事から《逆むけは親不孝のしるし》と言われるようになった。

更新履歴 †

• 知泉No.145/2000.02.24